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山さんと合流

私達が裏磐梯高原ホテルのロビーで宿泊手続きをしていると、そこにふっと山さんが現れた。手には小さな風呂敷包みをひとつとスケッチブックを携えているだけである。

いままでどこで湯治をしていたか聞いたのだけれど、もごにょご言っていていまひとつ要領を得ない。ま、あまり言いたくないのだろうけど、そこそこ顔色も良いので湯治の甲斐はあったのだと思う。常日頃、あまり栄養のあるものを食べているとは思えない山さんにここではちょっと贅沢をしてもらい、美味しいものをいっぱい食べて温泉でのんびりしてもらいたい。

幸いなことにここの温泉は山さんに合ったらしく、入るたびに肩の調子が良くなるようだと言ってくれた。温泉から出ると山さんは部屋でカリコリとペンを走らせ日記をつける。冬の諏訪旅行で始めた旅日記は寡黙な山さんにとって最高の娯楽らしい。今回は色鉛筆まで持参している。本当はケーキの線描き図案の為に山で植物のスケッチをとろうと持ってきていたらしいのだけれど、お山は天気が不安定でそれは断念したらしい。

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植物のスケッチが出来ないとなると、山さんの興味はやはり料理に尽きる。初日のホテルのディナーでは久しぶりのご馳走に舌鼓を打って、満足だったのだと思う。部屋に帰るとすぐにカリコリと描き始めた。

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やはりそこは菓子職人の山さん。特にデザートで出された白桃のスープ仕立てにはかなり感銘を受けたもようで、しっかり描き込む。今回はあくまで植物を描くつもりで持ってきた色鉛筆。そのためどちらかといえば彩度を落とした自然色にちかい色を選んできてしまい、ビビットな赤や黄色、黄緑色を持ってこなかったので、料理の鮮やかな感じがでないと、山さんはこぼす。単なる記録なんだからいいんじゃないの?という羊さんの言葉には「これだから素人さんは・・・」と苦笑いでかえす。

こちらは翌日の日記。他のページもあるのだけれど、やはり山さんが一番熱心に描くのは「何を食べたか」に関してのようだ。

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ホテルでは和食、という選択肢もあったのだけれど翌日は山を降りて温泉旅館に泊まるので、和食はそこで堪能すればいいという羊さんの意見でまたもやフルコースのディナーとなった。そしてここから山さんの「もう食べられないヨ」コールが始まった。この日はスープがコーンとかぼちゃの冷製ポタージュだったので、美味しいのだけれどお腹に溜まる。パンも一個にしてどうにか魚料理(これはとても美味しかった。平目のテリーヌを平目で巻いて蒸あげ、柑橘系のソースをかけてある)までは辿り着くが、メインのビーフシチューにいたっては山さん、付け合せの野菜ばかり突く。もう完全ギブアップ状態である。お肉をどうにか一切れ片付けて、デザートもお断りする。羊さんが食べるデザートを凝視して、しっかり絵だけは起こしているけれど、実際には一口も口にしていない。この日記を描き終わると、山さん倒れるようにして温泉に行ってしまった。

翌日は山を降り、郡山市内の磐梯熱海の温泉に泊まったのだが、山さん昼食も軽く蕎麦を食べたっきり。今夜は和食だから大丈夫だからね、と羊さんが慰める。そして出された夕食は。

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旅籠膳というもので、これくらいならいけると山さんも食べはじめたのだけれど、このあと「後出し膳」といって加えて天麩羅や福島の郷土料理の「こづゆ」などが出てきてしまった。この日の山さんの日記。

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山さんには美味しいものいっぱい食べてもらいたかっただけなんだけどなぁ。

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山さん、横浜に帰ったらまず玄米ごはんを炊いて、茄子とキュウリが食べたいと言ってました・・・。でも温泉はとっても気に入ってくれた様子です。

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山さんVS山田営業本部長」カテゴリの記事

コメント

山さんお帰りなさいませ。

自分のことを「あっし」とか言い出しそうなキャラに、微妙に変わってきているように思うのは、単に私の趣味?!でしょうか。
小さな風呂敷包みの中には、少しの着替えに洗面用具、色鉛筆とあとは手ぬぐい一本、そして底の方には愛用の泡立て器とゴムべらが忍ばせて…妄想モード終了します。

羊さんと一緒にのんびり過ごされたようで何よりです!
また、リアル絵日記見せてくださいね。

お帰りなさいませ。
すばらしいオフをお過ごしのようで、うらやましい限りです。

絵日記は書きためたら、いつか本の形にできるとよいですね。

おかえりなさい。
山さんの職人気質なセリフと雰囲気・・・
でも、スケッチがかわい~~~~~!!

このギャップがすんごく気に入っちゃってすっかり山さんファンになってしまいました。

せっかく山さんに温泉も食も堪能して日ごろの疲れをとってもらおうと思ったのに食が少々きつかったようで残念でしたね。
それでも仕事熱心な山さんに感服しました。

もうちょっとゆっくり好きなことして休ませてあげたいですね。

>さばさん

私の中でも山さんは着流しを着て、風呂敷包みを下げての登場です。やはりさばさんにいただいた金魚柄の日本手ぬぐいはかかせませんね。山さん的には「あっしにはちと赤い」と思っているようなのですが、「せっかくさばのお嬢さんから頂戴した記念の手ぬぐい、粗末には扱えねぇ」そうです。

>kanさん

ただいま~!kanさんのところのブログの更新が進んでいてちょっとあせりました。西瓜ジュース私も飲みたくなりました。

>絵日記は書きためたら、いつか本の形にできるとよいですね。

猫が温泉に浸かりながら、ひたすら右肩のリハビリに努める・・・そんなイラストが延々続く絵日記は多分親戚縁者以外には受け入れられないことと思います。とりあえず、母と姉と姪っ子には大うけしていましたが。

>akikoさん

ファンになっていただいたなんて、光栄です。山さんも照れております。
いちど、ヨーロッパに武者修行に、というハナシも山さんにはしたのだけれど、この胃袋の壁が越えられず、結果、稲の国の洋菓子を作るという姿勢をとるにいたったもようです。山さんがローファットケーキに走る理由が今回よくわかりました。

おかえりなさい。
 日本最後の職人気質、山さんは質素を旨としているお方なんでしょうね。渋いねぇ。Coolだねえ。
絵心のある人は料理上手と聞いたことがあるけど、山さんのスケッチ見るとうなづけます。あと少しのんびりなさった後は再びスバラシイ職人技を見せてくださいとお伝えください。

きゃあ♪山さん、すてき〜♪
旅日記、だんだんレベルアップしてますねえ〜!
惚れ直しちゃっいました!(笑)
食べもののスケッチにチカラが入るとこなんて、他人とは思えません(笑)
今度、実物見せてくださいねっっ!

>さんぱちさん

山さん、和菓子職人だったら格好がついたのだけれど、胃弱のパティシェってちょっとねぇ・・・。まぁ、そこそこゆっくり休めたようなので、9月からはまたがんばってもらいましょ。ご期待くださいませ。

>ちーさん

いやいや、ちーさんの完成度の高い旅日記に比べたら書きなぐっているだけで、お恥ずかしい限りです。今回はお天気がいまひとつの日が多かったこととリピーターだったのであまりあちこち動き回らず、結果食べることが中心の旅行となりました。色鉛筆の色の選択が偏っていたのでちょっと苦労しちゃった。基本色の赤、黄、青、緑は彩度、明度がはっきりしたものを必ず持って行かなくっちゃダメねと実感した次第です。

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