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ライン引き

私が高校まで通っていた学校は、某有名お嬢様学園の姉妹校ではあったのだけれど、その実体は姉妹というより(貧乏な)異母妹といった感じでありました。

生徒達のお嬢様度も純正姉妹校の生徒さん達に、はるか及ばず、さらに学校も小規模で施設的にも全然・・・。教会を有した村の学校といった素朴なものでした。そんな中でもみんな元気に勉学に部活にと励んでいたものです。

運動部が活動する運動場は体育館と土のグラウンドだけ。曜日によってグラウンドを使うクラブは異なり、それぞれが部活前にまず重いローラーを転がして整地し、それからライン引きをするわけです。バレー部ならバレーのコート用にラインを引き、テニス部ならテニスコートのサイズにラインを引きます。そういうのは多分下っ端の下級生の仕事だったのだと思いますが、ピシっと綺麗にラインを引くのは至難の技だったのではないでしょうか?部活の思い出はライン引き・・・という卒業生も多いように思います。

私はそんな彼女らを見下ろせる美術室で絵を描いていた・・・という時間より同じグランドの隅で、学園祭の立て看板やら体育祭の入場門、退場門を作っていたほうが多かった気がします。私にとって部活の思い出はペンキとペンキを薄めるテレピン油の匂い。鋸をひけるようになってトンカチで釘を打つのが上手くなったという特典付き・・・。

なんでこんな話を持ち出したかというと、土曜日のブレーメンのレッスンで久々にライン引きをやったから・・・。

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小麦粉よりアーモンド粉が多く入る難しいスポンジを焼き、熱い糖液を混ぜてたてるイタリアンメレンゲを使うチョコレートムースを作り、そこまででかなり難度が高いのに、最後の最後のライン引きが実は一番大変だったというお話・・・。

ココアを全面に振ったあと、線に切った紙を等間隔にのせ、今度は粉砂糖を振り掛け、そしてそっとその紙をはずす・・・・・。くしゃみしたり手を揺らしたりしちゃダメです。粉砂糖がのった紙は意外と重く粉砂糖の重さでしなります。午前のレッスンも午後のレッスンも大騒ぎでした。

ライン引き・・・第二の青春の思い出作りになりますでしょうか?

バレンタインデーケーキとしての写真撮りを頭において臨んでくださったシュール・リー様は、ハートを切り抜いてハート図柄で挑戦です。これもハートを取り除くのにえらく緊張しましたね。(大騒ぎ・・・)

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みなさん、ご自宅まで持ち帰られる間に、傾いたりで模様がかすんだように思います。ま、練習ですから(と逃げてみる)。

さて、その後私が出た学校も私が卒業した直後に、近代的な建物に建て替えられ、体育館の屋上にもちゃんとテニスコートが出来たので、今のお嬢さんたちはライン引きやらローラーでの整地なんてやらずに済んでいるのでしょうね。きっと喜ばしいことなんだけれど、うちのガッコの子のたくましさは少し薄まってしまったようにも思います。

姉妹校対抗のテニス部の試合で、純正姉妹校のお嬢様に「お宅の学校にテニスコートは何面ございますの?」と聞かれて、一瞬詰まった後に「ラーメン!」と言って逃げた同級生のNちゃん、今頃はきっとたくましいお母さんやってんだろうなぁ。

ケーキのライン引きで久々にあの頃の同級生達の屈託の無い笑顔を思い出しちゃいました。

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コメント

タイトルを見てすぐに『おをhappy02sign03』と
ピンときました。きっとMさんが頑張っておられたあのラインだ!土曜日のレッスンだ!と。いやホントに、粉糖を振りながらしまった、ピンセットを持ってくればよかった など考えておりました。
あの後、サルだの象だのプレーリードッグだのワオキツネザルだのオカピだのいる学校(どんなだ)の教室の片隅にしばし放置、その後かぼちゃの馬車(?)に揺られて帰りましたが見事にじみもかすみもせず可愛いハートを保ったまま無事帰宅致しました。ありがとうございましたheart

これ、子供のとき読んだお菓子の作り方の本に載ってましたね。

ココアケーキに粉砂糖で模様を…って。

最後の最後に失敗しちゃった人、全国に相当数いたのでしょうか。

運動部出身です。あの石灰のライン引きは心の迷いがそのまま線に出るんですよね~。先を見て一気にダーっと引かないと。

ケーキもそうなんでしょうか?私が作ったらビミョーなウェーブが描けるかもしれない・・・。

ラーメンのNちゃんに座布団一枚あげといてください。

定規を使ってもまっすぐな線が引けないワタシ。
いつも怒られてたのを思い出します。

>しゅうるり様

無事に持って帰れてよかったです。サルだの象だのは分かりますが、オカピまでいる学校ってすごいです。(どんなだ?)よく考えれば、ハート型を切り抜いた大き目の紙を用意すればもっとラクチンでしたね。頭がまわらんかった・・・。

>kanさん

そう、昔のお菓子の型やら絞り袋だのなんにもなかった時代に、全国のお嬢さんやらお母さんはそれでもなんとか綺麗にケーキを仕上げたかったんですね。道具なんかなくても綺麗にできるんです。(手さえ震えなければ・・・)

>さんぱちさん

あの石灰の粉を真っ直ぐに引けるとしたら、やはりそれはある種の職人技だと思います。そうか、さんぱちさん、やってたのか!懐かしいでしょ?

>アリーマさん

私は定規を使うことがまずキライだった・・。直線より曲線のほうが描いていて気持ち良かったんだ。今も変わらず・・・人生も曲線描きっぱなし。

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