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1月の読書

多分さほど重症ではないと思うのだけれど、いちおう活字中毒者だと思う。今は通勤で40分は電車に揺られているのでその間の読書は欠かせない。羊さんも通勤中は本を読む。

で、二人とも本を買うお金が潤沢にあるわけでもないので、お互いに読み終わった本を交換する。つまり自分が興味を持っていなかったジャンルの本を「ただ、それが活字だから」という理由で読むわけである。

おかげ様で「中核VS革マル」(立花 隆)だの「東大落城-安田講堂攻防七二時間」(佐々木 淳行)だの、連合赤軍 あさま山荘事件やオウム事件捜査の裏側や果ては将棋界の裏側の話についての本を読むこととなった。(羊さんも私が買った落語の本とか仕方なしに読んでいるわけですが)

この本もそういう経緯で羊さんから下賜されたものだったので「え~、戦争物?ドイツ軍?」とちょっと最初は敬遠したのだけれど、読む活字が無かったので読み始め・・・そしてはまりました。

以来、会う人ごとに薦めています。

「鷲は舞い降りた」 ジャック・ヒギンズ

映画にもなった有名な小説です。かなり有名・・・私だってタイトルは知ってた。でも身近でこの本を読んだ、という話は聞いたことがなかったし、ちょっと前に(かなり前かな?)話題になった本というイメージでした。ハヤカワ文庫から完全版として出ていたのですね。なにゆえ、羊さんがこの小説を読みたい、と突如思ったのかは知らない。どこかで書評でも読んだのかな?

話はドイツ軍のパラシュート部隊が、イギリスの寒村に週末訪れるチャーチル首相の誘拐作戦に殉じる・・・という冒険小説なのだけれど、戦争の勝者連合国側からではなく、ドイツ側から書かれているところが、物語に深い陰影を与えているように思います。ゲシュタポに身内を囚われ、身動き出来ぬ中、それでも任務遂行のため命を賭ける。運命に追い詰められ破滅への道とわかっていながら、仲間と突き進む。これこそ冒険小説!といった内容です。時代の暗い空気やイギリスの閉鎖的な村の感じ、戦争末期のナチスの焦りと愚かしさ・・・。厚みのある(実際、本も厚いけど)小説でした。

毎日の通勤時間中、私、完全に小説世界にトリップしておりました。

このほかに、久しぶりに本棚から取り出した中島敦の「李陵・山月記」は、混雑して賑やかな通勤時間を一瞬にして静かな時間に変える力を持っていて、そのことにもびっくり。

で、今はシュール・リーさんに貸していただいた「ブーリン家の姉妹」(羊はこれを「え?ムーミン家の姉妹?と聞き返してきました!)を読んでいるところ。通勤時間中、今は豪華な衣装を身にまとったご婦人方が(こりゃぁ、血の滴るかたまり肉をワシワシ食べてるお姫さま達の話だ)私の頭の中でクルクル踊りながら、運命に追い詰められてるところです。

これが終わったら、図書館で「三国志」でも借りて、通勤時間に関羽と孔明とデートだな。

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コメント

にっきさんの1月の読書は、中島敦を除くと(確か卒論!?)賑やかですなぁ。

私の1月の読書は、何故だかオスカー・ワイルド。それも特に「幸福の王子」などの子ども向け(なのか?)の作品です。つばめの愛らしさ、いじらしさに、もーぅ泣けて泣けて。新訳ブームですけれど、こういうのは旧訳のほうがぐっときますです。読み比べも楽しいです。

通勤中に、60年前とか400年前とかのイギリスにお越しなのですね。さばさんは120年前のアイルランドですか。英国在住の私はこのところ、1955年のアメリカ東部の郊外住宅地にはまっていました。(『レボルーショナリー・ロード』の原作は、とってもいいです!)
私は21世紀に生きている人が書いた日本の文字に飢えているのですが、何かお勧めはありますか。

>さばさん
オスカーワイルドの「子供向け」(!)の作品ですね。私、幼少期に母から買い与えられましたよ。「幸福の王子」がタイトルになっているから、何も考えずに子供に与えたんだろうし、第一出版社もそういうつもりだったんだろうけど・・・。あれらは子供向きというような生半可な話じゃないですよね。一番強く心に残っているのが醜いこびと(という表現でよかったかしら)が王女さまの宮殿に見世物として呼ばれて・・・という話。子供心にも心をえぐられるような話だと思いました。おまけに挿絵もすごかったのよ。でも大男の美しい庭の話は大好きだったなぁ。

>倫敦さん

21世紀に生きている日本の作家さんの話・・・と言われて一生懸命お勧めを考えているのだけれど、最近の人のは軽いのしか読んでないのよぉ。

さばさんに頼もう!

そちらで日本の最近の小説とかは比較的入手しやすいのでしょうか?

いや~ぢつは…私も現代作家は軽いのor実用的なのばっかりで、しかもマンガ専攻だったりして。
好みもあるしなぁ。
大型店化が進んで書店の個性がなくなった、とかいろいろ言われたりもしますが、仕事や買い物の帰りにぶらっと「ほんやさん」に寄って、母国語の本を手にとって品定めできるのって、贅沢なことなんですね。
ねねね?kanさん?!

この本が好きなら、ケン・フォレットの『鴉よ闇へ翔べ』とかはいかがでしょう?

今の人だったら、宮部みゆきなんかいかがでしょう?
初期の方がワタシは好みですが。
軽すぎ?

>アリーマさん

ほほぅ、こちらは英国側がドイツに潜入なんですね。おまけに女の子達か・・・。うん、面白そう!羊をうまく焚きつけて買わせよう。


>倫敦さん

21世紀の日本人の本、私は「東海林さだお先生」の食べ物エッセイがお勧めかな。遠く異郷にいる倫敦さんに「今の日本の人のふつうの食べ物」がダイレクトに伝わる気がします。
え?ちゃんとした小説が読みたいの?そりゃぁ、困ったナ。

そうですねえ…
いつでも本を選べる環境は贅沢かもしれないですね。

僕もドイツの田舎町に滞在してたときは活字に飢えてました。
ドイツからロンドンに遊びに行ったときには、
日本の本が置いてある店を3軒ハシゴしてしまいましたね。

書店員だからしてお客様に本をオススメすることはありますが、
本心はあまりうかつにはオススメできないなあ、と思ってます。

なんだか、皆様リレー状態で、おすすめを考えていただいたりして。
ロンドンの和書の書店も最近はアマゾンに押されて、すっかり小さくなってしまい、
3軒もはしごする店がないし、品揃えも少ないんです。一方アマゾンも、海外配送費は高くなってしまったし。
自分の好みのものばかりでなく、視野を広げたいので、名前のあがった方々はいずれ読んでみますね。胃袋直撃の本、大変興味深いです。小説じゃなくてもいいんですー。
若い作家でも、伊坂幸太郎とか、最近活躍してる若者にも興味津々です。
ネット販売が盛んでも、本屋に立ち寄って選びたいなあ。

>kanさん

本のプロだと、個人的なお勧めにはより慎重になってしまいますよね。私、最近は本当に乱読状態です。

>倫敦さん

イギリスにブックオフ(チェーンの古本屋なんだけどご存知?)とかがあると良いのにね。

今の作家に詳しい姪っ子にもこんどお勧めを聞いてみます。

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