その昔、その昔・・・ワタクシが女子大生だった頃、クラブの先輩から尋ねられました。
「顔が良いがセンスの無い男と、顔は不細工だがセンスの良い男、さぁ、どっちを選ぶ?」
私が「?」という顔をしていると先輩は、「例えばJ大の星野サンと歌代サンみたいな人よ」とささやいた。
当時、新宿の野村ビルで大規模な合同展を開くべく、うちらの大学とJ大とG大の役員が打ち合わせと称して、毎週新宿で集まっては会合後遊び歩いていたのである。私は次期渉外担当として、その末席にお邪魔して各大学の諸先輩方に可愛がられて(つまりコイツ変な奴!的な可愛がられようです)おりました。その大恩ある他大学の先輩、星野先輩と歌代先輩を、ひきあいに出して、「そんな議論できません!」な~んて言うはずもなく、それからしばし女の子みんなで、ああでもない、こうでもないと盛り上がったわけです。
星野先輩は、まあいわば正統派の美男子で鼻筋がとおり目が大きく背も高い。けれどもいかにも理系男子で、服のセンスがどうこうというより、女の子慣れしてなくて、平たく言えば「スケベ丸出し」。東に綺麗な女の子がいれば、そちらに駆けつけ、西にもっと綺麗な女の子がいると「回れ右!」して即座に駆けつける・・という大変わかりやすい御仁でありました。で、その東と西の中間にいる女の子のことはまったく目に入っていないというのがアリアリとしている。そういうところが、女の子達には「センスないよねぇ」という印象を与えていたわけです。ま、正直でガキなだけで罪はないのだけれどね。
かたや、歌代先輩は小柄でどう見ても美男子ではありません。顔のデッサンがどこかなんかイビツなわけですよ。ちょっと山下達郎にも似ていて(わかるでしょ?)清潔感のある不細工(ああ、歌代先輩ごめんなさい!)でありました。ただ、この人の笑顔はものすごく良い。破顔一笑っていうくらいの魅力ある笑顔でした。で、あまねく女の子達を大事にしてくれる。きちんと向き合ってくれる、という非常に評判の良い先輩だったわけです。
さて、女の子達の議論は「子孫の為には星野先輩。自分の為なら歌代先輩」という点では全員一致で、さぁ、ではどっち?と改めて聞かれると各々「う~ん」と深く悩んだわけです。
さて、なにゆえこのような古い話を持ち出したかというと先日NHKでガンバ大阪の遠藤の特集をやっていたからです。遠藤ファンの人がいたらごめんなさい。遠藤も昨今のルックスの良いサッカー選手の中にあっては中村俊介の上をいく不細工ですよね。試合中彼の顔がアップになるたび、「いや、ほんと、不細工だよねぇ~」と感に絶えずついついもらしてしまうワタクシです。そして不細工、不細工といい続けているうちにすっかりファンになってしまったわけです。不細工ではあるものの、バランスの良い頭の良さがにじみ出ていて、おまけに笑顔が良い!そんなに熱心なサッカーファンではないけれど、彼のプレーにも惚れ惚れです。で、遠藤は例の歌代先輩に非常に似ている。ああ、この感じ、歌代先輩だぁ・・と久しぶりに思い出し、歌代先輩お元気かなぁと思いを馳せてたわけです。
東と西の中間にいた、かつての平凡な容姿の女の子達はそれぞれどういう選択をしたのでしょうか?
ちなみに歌代先輩は卒業後、某シンクタンクに就職あそばされ、わりとすぐにとても綺麗な女性とご結婚なさいました。星野先輩は理系でしたのでSONYに無事就職されました。で、一度だけ美人の先輩の代役でデートしましたが、記憶の隅を突いてもどこへいったか、何を話したか、全く覚えておりません・・・。すいません、星野先輩。
どうも、人の顔をおぼえるのが苦手な私は、顔のデッサンが多少狂っているくらいの人のほうが覚えやすく、あまりに整然と整っているとすぐに忘れるという癖があるようです。その結果、不動裕理(女子プロゴルファー)渡辺明竜王(将棋)塚田真希(柔道)遠藤(ガ大阪)というコレクションに固まりつつあります。
羊は・・・・・。ええ、口元のデッサンが。本人「チェリーリップ」と申しておりますが通常世間では「タラコ唇」と称されるものでありましょう。
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