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5月の読書(中間報告)

子供の時、海外出張から帰ってきた父のお土産で好きだったのはお人形さんでも貝殻のアクセサリーでも、当時は珍しかったフルーツでもなくて、実は機内食(お偉いさんと一緒の時に乗るファーストクラスのヤツ)の綺麗なメニュー表だったり、なんかわからない文字が書いてあるパンフレットだったりした。そういうものの方が、海のむこうの知らない国の香りがしたのかもしれない。

父はそうして海外を仕事で飛び回っていたが、母も姉も私も驚くほど出不精で、よその国の話を家で聞くほうが好き、というていたらくだった。これは今も変わらない。そのよりによって出不精なワタシにアリーマさんたらこんな本を「お読みなさいな。」「コレはオモシロイヨヲ」とオススメくださったわけだ。読者の人選を誤ったね?アリーマさん。

でもどこにも行かないワタクシにとって、きらびやかなヨーロッパの高級ブティックめぐりの話より秘境のほうがよほど親近感が沸くから、まあ、本屋で探して読んでみましょうと思っていたら、探すまでもなくたまプラーザの有隣堂ではちゃんと平積みになってました。(アリーマさん、売れてるみたい!良かったネ)

金子貴一著「秘境添乗員

秘境添乗員と名乗り活躍している著者には添乗員としての顔だけでなく、ジャーナリストとしても、有能なアラビア語・英語通訳としての顔も持っている。この本は4章立てになっていて1章は「秘境添乗体験記」2章は「なにゆえ金子氏がこういう仕事につくにいたったかについて」3章は「ジャーナリストとして経験した湾岸戦争、及び自衛隊の通訳として自衛隊イラク派遣部隊とともにサマワ駐屯した体験記」4章では「国内秘境添乗の話とともにご家族の介護、そして著者自身の結婚にいたる経緯」という内容です。ちゃんと頭から読んでこそ、なんだろうけどバラバラに読んでも面白い。

で、これはワタクシのまったく私見なんだけれど、この本は秘境という異郷や異文化について書かれているというより、タイトルが示すようにこの本を読むということは「秘境添乗員」たるカレを読むことに他ならないなぁ・・と。

人様を形容する際に「うすっぺらい」とか「冷たい」「熱い」「情が深い」「懐が深い」「思慮深い」とかいろいろな表現があるけれど、私が本を読んだだけで抱いた金子氏のイメージはあえて言うなら「厚ぼったい」・・・。(これって褒め言葉になるのかなぁ?褒め言葉なんですが)「熱い男」とかいうやたら押し付けがましいヤツでもなく、「情が深い」という浪花節は入っておらず、「懐が深い」というほどには完成させていない、というか、まだまだ現在進行形の行き方だから「厚ぼったい」人なんじゃぁなかろうかと・・・。勝手な思い込みですが。

添乗体験記ではまるでサービス業のバイブルのような読みどころあり、充分ビジネス書を書かせてもいけるんではなかろうか?と思ったりもした。(笑)

いいなぁ、「厚ぼったいヒト」。けっして達観したり枯れたりしないで現在進行形のままドスドスとまわりのヒトも巻き込んで生きていくのだろうなぁ。

「そういう人」の本でした。もちろん、異文化とのつきあいかただの、ジャーナリストとしての活躍から垣間見れる、湾岸戦争やイラク戦争の裏側だの得られる知識やものの見方もすごく参考になります。読む人によって感想はまたそれぞれだとおもうのだけれど、今回の私の読み方は「いやぁ~なんとも厚ぼったい人がいたもんだぁ」というものでありました。

出不精な私はこれを読んで「そうだ!旅に出よう!」とは思わず、あいかわらず半径5キロ圏内でゆるゆると暮らしていきそうではありますが。

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コメント

をを、読んでいただきましたか。
著者に替わって御礼申し上げます。

ワタシの場合、古い仲間だというバイアスがどうしても入ってしまうので、まるで彼を知らない人が読んだらどうなのかなあ、と思っていたのでした。

なるほど確かに「厚ぼったい人」という表現は彼にぴったり。
単に優しいとか博識だとか温厚だとか、そんな表現に嵌りきらない人なんですよね。

人間性のみならず、実は肉体的にもかなり厚ぼったい人です。
コロンと太った中型弁当箱、とでもいおうか。
地道な旨いオカズがたくさん詰まったやつね。

来週結婚式なので、よろしく伝えておきます。

尚こんなブログもあるので、是非トラックバックでも入れてあげてください。喜ぶと思います。

http://sea.ap.teacup.com/hachidaiga/115.html

>アリーマさん

アリーマさんの「中東ぶらぶら」のほうで既に本のご紹介がされているかな?それなら、内容はコチラで、とリンク貼って楽をしようと思っていたのに。
楽ができなかったゾ。いつもどおり、出社前のギリギリ時間中に書いてUPしてしまったので、いまひとつうまく本の良さが伝わっていないようです。ま、いつも私の記事なんてそんなもんだし。

今月末なんですね?金子さんの結婚披露パーティー。晴れると良いですね。雨の高尾山は冷えそうなのでお天気が悪かったらアリーマさんもドレスの上にちゃんと雨合羽を頭からすっぽり被ってくださいね。

この本を読了すると金子氏が他人とは思えなくなります。オメデトウとお伝えください。ついでにもしお金が尽きたら、是非サービス業の為のビジネス書をお書きなさい、そしたらデパート業界のバイブルとして組合を通じて全国の流通業に売りさばいてあげよう、ともお伝え下さい。(ま、お金に困っても生きていくには困らなそうな御仁ですね。)

キッチン山田さま

 すばらしい書評をありがとうございました!
 申し訳ございませんが、勝手にリンクさせて頂きました。
 もし、問題等がございましたら、お気軽にご連絡ください。

http://sea.ap.teacup.com/applet/hachidaiga/121/7fae6998/trackback 

今後とも、宜しくお願い申し上げます。


 金子貴一 拝

金子様

こんな駄文をリンクしちゃって大丈夫ですか?
現在ご著書は、某百貨店ロウドウクミアイセンジューヤクインを洗脳すべく、貸し出し中です。
「接客っていうのはここまでやって初めて接客なんだよぉ」と叱咤しております。

いつまでも枯れずにがんばってください。
新婚の奥様を大事にしてくださいませ。お幸せに。

 拙著が何らかのお役に立てるのでしたら、有難いことです。業種は違っても、心からの感謝を基盤にお客様に接するという点では、共通するのではないかと思います。妻のことまで、ご心配くださりありがとうございます。今後共、宜しくお願い申し上げます。金子貴一拝

>金子様

こんな辺鄙な(それこそ辺境の)ブログまで、お訪ねいただき、こちらこそありがとうございました。また遊びにいらしてください。今後ともよろしくお願いいたします。

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