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4月の読書

4月は通勤時間帯を通信教育のお勉強にちょっと当てていたので、読書量は少なめ。そんななかでも重い本を持ち歩いて久しぶりに再読したのが塩野七生著「海の都の物語~ヴェネツィア共和国の一千年~」

いまでこそヴェネツィア=ゴンドラもしくはヴェネツィアングラスもしくはベニスの商人くらいしか頭にうかばないけれど、海洋国家として大いに栄えた国の盛衰史が切れ味良く書かれています。資源をもたないヴェネツィアが貿易によって大いに栄える為に、外交に内政に、苦心することで偉大な「商人」国家になっていく、その様子が個人主義に徹底した同時期のライバル国家ジェノバとの比較も交えて描かれます。

私にとってヴェネツィアは「複式簿記」発祥の地。積荷を積んで余所の国へ航海し、そこで積荷を売って、新たな商品を買い入れて自国へ戻りそれを他の国からきている商人達に売りさばく・・・そうした中から生まれた複式簿記。偉大だ・・・。

この簿記が生まれたことによって、ものすごくスムースに複雑な商売が可能になったことは間違いないです。「簿記」とか「帳簿」とかいうと顔をしかめる人も多いけど、あれは実に美しいものです。(あくまで齧っただけですけど。)ああいうものは、やはりとことん合理的な頭の人たちでないと考えられないものですね。だからシュイクスピアの「ベニスの商人」はあくまで「イメージ」であって、本当のヴェネツィア商人達は「1ポンドの肉」なんつう非現実的な担保はとらなかった筈。

さて、もう一冊読んだのも、軽い読み物でしたけれど会計検査院の調査員3人が登場する万条目学著「プリンセス・トヨトミ」。5月のある日、大阪が全停止するという事態になった、その背景にはこの調査官達があるNPO組織「OJO」の会計検査を申し入れたことから始まる・・・という楽しいフィクション。これ、大阪の町を実際に知っていたらもっと楽しめるのになぁ。しかし、ここで繰りひろげられる会計検査院の「会計検査とは如何にあるべし」という姿勢が心地よい。「そうなんだよ~!!」とクミアイセンジュウショキとして常に役員のお金の使い道に目を光らせるワタクシとしては、ついつい自分がなし得ない(アタリマエだ、私は検査員じゃないからね)強い姿勢に大きく深くうなずくのであります。あ、これもう一方の主人公はふたりの中学生。ひとりは女の子にどうしてもなりたい、外見は冴えない男の子で、この主人公の設定もナイスだ。

そんなわけで気付けば「経理の基本知識がわかる」という通信教育のリポートを書きつつ、こうした本を読み、かつ現在通勤列車内で「やさしくわかるキャッシュフロー」なんつうビジネス本を開いては、立ちながらも眠気に襲われております。

クミアイセンジュウショキに、はたしてキャッシュフロー会計の知識は必要か?と問われれば「いえ、趣味ですから」と答えるしかありません。

ましてや「簿記」が趣味のケーキ屋って変だよね。

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「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/bookkeeping/

もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
http://sirube-note.com/bookkeeping/link/register/
今後ともよろしくお願い致します。
j9Gcpnwc

"簿記"という文字を見ただけでサイトを閉じそうになりました(笑

会社勤めを始めるときに、経理部だけは配属されたくないと天に願いました。  


ケーキ屋になりたいと夢描いた子供の頃はありましたが、簿記をやりたいと思ったことはこれっぽっちもありません。 でも、できる人ってすごいなぁと尊敬します。
 
にっきさんは簿記もできるケーキ屋さんか? 
ケーキも焼けるクミアイセンジュウショキか?  

わお!私も読みました!「プリンセストヨトミ」heart04
図書館だと一年近く待つので、ちゃんと買いましたよ・・・しくしく。
でも面白かったからいいや・・・・
実はワタクシ、昔、会計検査院にお勤めしていたんです。
とは言っても、その地下の本屋さんにですけどね〜happy02
私も、大阪をよく知ってる方ならもっと楽しめるのになあと思いましたよ〜。ってか、お好み焼きが食べたくなって困りました(笑)

今月末は村上春樹の新作も出ますね〜!
テイガクキュウフキンの使い道はほぼ本です(笑)

ワタシの生活なんてボケとチョンボで埋まっておりますわい。
んが。

偉大な作家の本で一番面白く読めるのは、世間に「偉大」と認識されるちょっと前あたりの作品かなあ、と思います。
要するに「出世作」ということなのかなあ?

『海の都』は名作ですよね!
物凄い密度の本で、ワタシは塩野センセではこれが一番好きです。
学生時代ひょんなことで入院手術して、麻酔でボケた頭かつ痛む傷を抱えつつ、読み出したらやめられなかったのを思い出します。看護婦さんに叱られながら読みました。若さだな。

ちなみにフクシキと言えば「呼吸」です。
数年前まではこれでキッチリ下腹を押さえ込めたものです。
んがんが。

簿記2級もってまーす。
すでに受かってる人たちに「満点合格あたりまえっしょ~」とプレッシャーをかけられながら、一度目は68点で落ちて二度目は70点でギリギリ合格。一番向いてない作業と思った。トーゼン、現在の仕事には役立っておりません。にっきさんはさらにもっと深いところを勉強してるんですね。すごいな~。ソンケー。
万城目学は「カモガワホルモー」だけ読みました。最初は京大エリート独特の自虐ギャグになじめなかったけど、途中からストーリーの面白さにぐんぐん引き込まれて一気読みしました。「プリンセストヨトミ」も読んでみようかな。ええと持っているのはにっきさんとちーさんね。メモメモφ(。。)

>akikoさん
「簿記」知識としてなら多少あるけれど、実際経理部とかにいるわけでもないので(笑)。ただ、どうしてこんなふうに、綺麗に処理する方法を編み出したんだ!と感心します。
それは頭の悪い落ちこぼれのアタシがクラスの秀才に「ほへぇ~」と憧れる、ようなもんです。
だからakikoさんの上のコメントのように、簿記ブログに、関連ブログ記事として載せられちゃうとものすご~く困ります。簿記1級とか税理士試験とか目指している世の本当の秀才に申し訳ないっす。

>ちーさん

おお、読みましたね。
私はどうしても「茶子」が頭の中でじゃりんこチエに変換されて困りました。そんなことなかった?
「会計検査院」実際にあんな仕事してるのかなぁ。実は先日うちのクミアイがお世話になっている税理士のセンセイから「クミアイカイケイ」についての冊子を頂いたのですが、そこに税務調査について書かれていて、税務調査が入る前には「税務調査のおねがい」という書類が届くんだそうです。で、基本「お願い」と書かれたものに強制力は発生しないので断っても罰則規定は無い・・・と。でも余計疑われるので受けちゃったほうがあとあと楽だ、という記述がされていました。「税務調査」、あんな徳川さんみたいなカッコ良い人が来てくれるなら、ちょっとワクワクかも。

>アリーマさん

そう、私も何度も読み直すのは「海の都」です。通勤時に重いのが難ですが、いつでもワクワクしながら読み進められます。
病院のベッドで読むにも重かったと思うけど。

何度も繰り返される私の本箱の整理という荒波に耐えてきた本達はやはり再読に耐えうる本なので、この先も忘れた頃に持ち出して読み直すという楽しさが味わえます。

複式呼吸・・・風船ダイエットとか昔ありましたよね。

>さんぱちさん

おお、簿記友!
私、いちおう簿記1級の受験準備(つまり本は買ったということ。つまりそれだけ)していたのだけれど、2級で既に脳味噌の砂漠化がかなり進んでいることに気付いているため、残り少ない脳味噌のオアシスの水を1級受験なんかで浪費(!)してはいけないのではないかと思って自重しております。もうかなり枯渇していると思うのよ。

万城目さんの本を買ったのはこれがはじめてです。「あおによし鹿男」は長いことかけて、本屋で立ち読み読破いたしました。kanさんごめんなさい。買おうかな~どうしようかな~と本屋へ行くたび迷って、この間読んだのはここらへんだったよね、と思いつつ読んじゃって、そのうち読み終わっちゃったんだよね。ひえぇ~本屋さんの皆様ごめんなさい。だから今回はちゃんと買いました。

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