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6月の読書

7月になった。7月になったんだけれど、毎朝なぜかお隣の籔と化した庭でウグイスが啼く。山に帰らなくても良いんだろうか?もしや嫁を娶るまで故郷の山に帰れない、わけありウグイスなのか?

もうすぐ隣の籔化した庭では大量の蝉が羽化するはず。いかれたウグイスと蝉のコラボレーション?なんか凄そうです。

さて、6月は「食」にまつわるお気楽系読書三昧でした。

1冊目は料理人澤口知之×リリーフランキーのコラボレーション?「架空の料理 空想の食卓」

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雑誌「料理王国」で3年半連載していたものが本になったというこの本は、毎回リリーフランキー氏の出したお題にあわせて澤口さんが創作料理(基本イタリアン)を作り、それを食べたリリー氏が文章を書くというスタイル。そういえば連載中、料理王国を買ったときにはおもしろがって読んでたなぁ、私も。

実はリリーフランキーの文章を読むのはこれがはじめて。「東京タワー」は本も読んでいないし、映画もTVドラマも見ていないです。リリーフランキーといったら代表作は「おでん君」でしょ?と今でも思っています。おでん君は秀逸な出来だと思う。

で、この本は完全に澤口さんの作る料理の迫力が、リリーフランキーの文章を凌駕してますね。おいしそうとかいうレベルを超えた迫力がある!時々無茶苦茶やん!と突っ込みをいれたくなるような料理の数々。この連載を通常のお店の業務を続けながら(おまけに離婚までしていたそうな)3年半も続けたという、そのパワーにまずは脱帽です。リリーフランキー氏のほうは「東京タワー」を出し終えて、まったく原稿を書かなくなった時期で、鬱々とした日々の中にいたらしい。超エネルギッシュなパワーあふれるイタリアンシェフとかたやうつ状態にある作家。ある意味素晴しい組み合わせです。

それに「料理王国」って雑誌としては高いだけあって、写真は本当に良いのよね。その写真がふんだんに載っているので、これを見るだけでも楽しめます。

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ま、上記の本が見て楽しむ本だとすると、次の本は読んで、想像する楽しさがある。

太田和彦氏著「ニッポン居酒屋放浪記」(立志編)(疾風編)

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太田氏はれっきとしたグラフィックデザイナーなんだけど、今は日本酒愛好家、居酒屋愛好家としての顔のほうが有名ですね。(日本酒の蔵元さんの会で、オカモさんもゲストとして招かれた氏に遭遇したようです。)多分これも雑誌に連載されたものをまとめた本だと思います。

太田氏と同行者(雑誌の担当者ですね)が、日本各地に旅をしてそこの町の居酒屋をめぐる、という酒と食の旅行記です。けっして居酒屋のガイドブックではありません。旅先に着くと昼食がてら夜の居酒屋の下見をして、目星をつけてから宿で仮眠をとり、薬局でユンケルなんかをあらかじめ飲んでおく、という本当に夜、酒を飲むことを主眼にしたおっさんの旅であります。なにしろ太田氏の勘だけで突撃するわけだから、いつもいつも名店にあたるわけでもなく、同行者が料理の写真を撮ると、露骨に嫌がられたり、邪険にされたり、まずいものを食べさせられたり、台風に出合ったり、けっこう散々な目にあっています。で、そういう時のほうが話が面白い。

中年のおっちゃんの情けなさがじ~んと沁みてきます。本当に笑っちゃうほど情けないんだわ。この人はとにかく居酒屋に母性的なものを求めているから、割烹着を着た笑顔のお母さんやら、若おかみなんかが出てくるとそれだけで、上機嫌になっちゃうところがあります。確かに名酒を飲むだけなら、酒屋で買って家で飲めば済む話で、居酒屋には太田氏が云うように、自分を丸ごと包み込むような空気があってはじめて良い店といえるのでしょうね。

しかし、このおっちゃんの情けなさ加減が、私の昔のとんでもない上司を思い起こさせるのですよ。二日酔いの朝、机につっぷして「修ちゃん、疲れちゃったぁ」と言ってのける、しょうもない上司でありました。なんど書類でその頭を張り倒してやろうか、と思ったことか・・・。そういえばこの上司、5人兄弟の一番末っ子だったっけ。ずっとお母さんの秘蔵っ子だった末っ子気質が、太田氏にも感じられるのは私の深読みのしすぎでしょうか?すっぽん姉家の末っ子、まあ様がこういう大人になるんじゃないかという私の心配が杞憂に終われば良いけどなぁ・・・。

まぁ、酒好きでも酒好きでなくても読み物として充分楽しめるので是非どうぞ。私はお酒ではなく食べ物に反応しちゃって、通勤帰りに読んでどうしても「玉コンニャク」が食べたくなってスーパーをはしごしたり(*注意:今の時期は売ってない!スーパーの棚には刺身コンニャクばかりが並んでいます。)一口餃子が食べたくなって、途中下車してデパ地下をうろついたり、タコ買って帰ったり、大変な影響を受けております。お腹が空いたときには読まないほうが無難かも。

最後に偉大なるマンネリともいえましょう、こんなのも忘れず購入しています。

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東海林さだおセンセイのこのシリーズを全て愛蔵しています。そうか、もう30冊にもなるのですね。風邪をひいたり体調を崩したりして寝込んだときには、このシリーズを枕元において飛ばし読みするのがお約束♪

さ~て、7月はすこし真面目な本も読まなきゃね。

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コメント

ええっ!?玉こんにゃくないんですか?
いくら夏だからって。。。
ないと言われると急に食べたくのがイヤな性分でして。

ヴィジュアルで訴えるお料理本の良さも文章で想像させる食の本もそれぞれに楽しみがありますね~。 大好きだわどっちも。

ああ、そういえば読みかけのまま毎日持ち歩いてるのにちっとも読み進んでない本が。。。

>akikoさん

そうなの!成城石井にもなかったの。あとは百貨店の食料品売り場だな、と目星をつけているのですが・・・。あれも季節商品だったのよ。

この本のおかげで、昨日はどうしても長崎の名物皿うどんが食べたくなって、冷食ながら買ってしまったし、かなりの被害額(?)になりつつあります。
困った!!

食にまつわる本って、写真物でもエッセイでも、、何でも楽しいですね。
単なるお料理本を見ているだけでもご満悦。
(本を見ながら作ることなんて滅多にないけど)
東海林氏はわたしも大好きです。
リリー・フランキーの架空の・・・も読んでみたいです。
眼福なお宝本になりそう。

居酒屋放浪記、危険なんですね・・・!

>つむぎさん

「居酒屋放浪記」、出てくるのが居酒屋料理なだけに、想像しやすく、さほど高価なものではないところが、危険です。
高嶺の花には手が出ないけど、町内の小町娘なら口説けるかも~、というところでしょうか。

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