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7月の読書

立秋を過ぎたのに、ちゃんとした夏が来ないなぁ。夏休みの子供達も不完全燃焼なんじゃぁないかしら。楽しい夏が来ないうちに、宿題の締め切りが迫る!ああ(嘆)

夏休みの宿題の定番といえば「読書感想文」。その本選びの参考になるかもしれない本に出会いました。ええ、新聞広告という渋い媒体で。7月の読書はこの1冊です。

「先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!」(「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学) 小林朋道 著 築地書館 

なにしろ、このタイトルのつけ方がイイ!「つかみ」がばっちりだね。実演販売のおじさんが、エスカレーターで通り過ぎようとするお客さんを立ち止まらせる魔法の一言くらいのインパクトがある。これにうちの羊がひっかかりました。

「ノリちゃん、変な本が出てる~!」と朝刊1面の書籍広告を見て、このタイトルだけで笑っておりました。ちなみに朝刊1面の書籍広告って、実におもしろいんですよ。変な本の広告がいっぱい載ってる。

さて、これは鳥取環境大学の教授で「動物行動学、人間比較行動学」を専門とし、大学内の「ヤギ部」(学内で3匹のヤギを飼育するサークルです。ここのHPを是非!)顧問を務めるコバヤシ氏が、学内でおこる(もしくは氏がおこす)動物・学生との騒動を、人間動物行動学という視点から描いたものです。けっして動物行動学の学術書ではありません。肩の力を抜いてワハハと笑いながら、それでいて「人間の行動や社会の仕組みにも、動物としてのホモサピエンスの習性が残っているんだ」ということがわかります。氏の考えは、そんなふうに人間は背景にホモサピエンスという動物の習性を背負っているわけで、そのホモサピエンスが進化した当時の環境、自然を現代社会に取り入れることで、人の中にあるホモサピエンスたる部分(無意識の領域かもね)が充足し、精神的に豊かになれるのだ、ということのようです。(多分・・・間違ってないと思うのヨ)

そうした氏の考え方が良く読み取れるのは「都市にあふれるスプレーの落書き」と「狸の溜め糞」の類似性を示唆した「駅前に残された、“ニオイづけ”はタヌキの溜め糞?」の項であり、駅前の繁華街に生息する"草食動物のレプリカ”と神社に生息する"石細工の肉食動物”達が意味することを読み解く「「駅前広場にヤギをはなしませんか」の項だったりするわけです。

ま、そんな難しいことは考えなくても、とりあえず大学構内では冬期湛水不耕起栽培(稲刈りの時も水を抜かず1年中水をたたえた水田で米を育てる耕法)にヤギ部のヤギを放して草を食べさせる田圃、「ヤギんぼ」があり、そこに被害を及ぼす「イノシシ」をいかに捕獲するか、罠作りに大真面目に取り組む学生と教授がいて、研究室では時にヘビのアオ君が脱走して行方不明になったり、廊下をアカハライモリ(こいつも脱走兵だ)が歩いていたり、常になにかしら起こっている様が楽しそうで、ああ、こんな大学で勉強できたら、その後の人生が変わるかな?社会人になっても大学時代の思い出を誰よりも目をきらきらさせながら語ることができるなぁ、と思いました。

表題の「シマリスがヘビの頭をかじる」という行動については、読んだ際のお楽しみに。本当に必死で、「怖いけれどやめられないんだ~!!」という感じで齧るんだそうです。齧られるヘビもたまんないよねぇ。

ただ読むだけなら中学生でもOK。ちゃんと深いところまで読み取るのは高校生くらいからかな。大学生活が遠い昔になってしまった大人が通勤ラッシュにもまれながら読むのにも、もちろんおすすめです。大人の夏休みの1冊にどうぞ。

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コメント

はい、この本はよく売れました。タイトルが良かったですね。

「先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」
「先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!」

とシリーズが数冊ありますので、他社から文庫化されるといいな…

>kanさん

そうか、担当部署でしたか。
ごめん、アマゾンで買っちゃったよ~。

で、残りの2巻は図書館で借りようかと算段している、裏切り者であります。
なんてヤツだ、ごめんね。

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