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美味しい桃の食べ方

シュール・リーさんのところで、おそろしいO女伝説の記事がのっていたので、つい、私もこんな話を持ち出してしまったわけで・・・。

姉さん、悪いのは私じゃない。恨むのなら、この話を私に垂れ込んだ母と、タイムリーにO女の記事をUPしたシュール・リーさんを恨んでくれ。と、まず先に断っておきます。

白桃が美味しい季節になりました。さて、人数分の桃がない場合、皆様はどのようにして桃を食べますか?当然、皮をむいてナイフでカットしたのを綺麗なガラスの器かなにかに盛って、各々フォークでその薄桃色の美しい果肉を味わう、というのがおおかたのご家庭の「美味しい桃の食べ方」であろうかと思います。私も子供の頃、そうして母が綺麗にカットしてくれた桃を心静かに食べたものです。ちなみに実をカットしても種の周りにはまだ充分果肉が残っているので、それを貰うのは子供達の特権でした。

5人家族の全員がO型、という収集のつかない姉宅の場合、その「美味しい桃の食べ方」について、先日ランチをともにした母から目撃情報を聞きました。ああ、姉さん、情景が目に浮かぶよぉ~!

母は5人家族のところに頂き物の桃を3個持ち込んだのだそうです。母はすでに頂いた桃を食べていたので、「私はいらないわよ」と桃の権利を放棄。母が加わっていたら多分姉もちゃんと一人分ずつ器に桃を分けたとおもうのだけれど、母が「桃権」を放棄した段階で姉家のローカルルールに拠って桃は供されることになりました。

皮を剥き、大小さまざまなパーツに桃をカットした段階で、まずT家ルール①「入札制」の適用です。ええ、この場合は「桃の種の入札」。姉が「桃の種、食べたい人~!」と全員に募ります。で、希望者が複数いればここでジャンケンという極めて公平なシステムで、桃の種は競われます。子供が3人いて、桃の種が3個あるからといって自動的に子供が種をゲットできるわけではありません。「親も一緒」というのが姉家の鉄則なのです。ただ、この日、桃の種の人気はいまひとつだったそうで、「みんな分かってないねぇ。ココが通の食べるとこなのよ♪」と姉が落札。

さて、桃の種の所有問題が解決したら、いよいよ実を食します。T家ルール②「機会の平等」発令です。全員がフォークを手に姉の合図を待ちます。姉の「1回目~!」という号令で、それぞれ狙っていた桃の実にフォークをぶち刺します。如何に大きくカットされた実を選ぶか、長年の競争で鍛えられた眼力がものをいいます。もし誰かとかち合ったら、その時点でジャンケンで所有が決められます。そして全員が食べ終わると、姉が高らかに次の号令をかけます。「2回目~!」躊躇なく次に自分が狙っていた桃に各自がフォークを突き立てるわけです。

その後も「3回目~!」「4回目~!」と姉の号令のもと、桃がなくなるまでその所作はつづきます。「僕はもういいから、妹、弟、君たちで食べなさい。」とか「お母さんは残ったこの桃の種だけでいいわ。」とか「お父さんは一切れでいいから、お母さんが食べれば」とか、そういう美しい譲り合いなどという行為は一切有り得ません。そのような行為はT家にあっては「命取り」になりかねないのです。一度でもそうした「弱み」を見せることは「野生の食卓」からはじかれることに繋がり、次回の桃の供給時に「あ、お父さんは桃はいらないのよねぇ」という有無を言わせぬ結論に結び付けられてしまうからです。

そして最後の小さなひとカタマリまで食べつくすと、最後の「入札」が行われます。「残った桃の汁を飲む人~!」お皿に残っていた甘い桃の汁は小さなコップに入れられ、入札者が飲み干し、一連の儀式は終了です。

流れるように見事な「桃の食し方」であったと、母は笑って語っておりました。「こっちが大きい」だの「お兄ちゃんズルイ!」だの、様々な紛争を乗り越えた上で確立された平和的で合理的な食卓運営だと思いますが、ある意味、たかが桃3個を食べるという行為がここまでのイベントになると、O型一家も侮れない、と思います。

多分、「個食」が当たり前の今の日本の家庭にあって、ものすごく贅沢な「美味しい桃の食べ方」なんだろうなぁ~。

ま、たまにこの集団に入って物を食べると、そのあまりのパワーに頭が痛くなってきますが・・・。ちなみに今日はその姉宅の長男君の誕生日です。あっという間に20歳。そのうち美味しいお酒を飲みに連れて行ってあげるからね。まずはオメデト。

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コメント

すすすすごいです!
でもこれはある意味真の頭脳戦ですね!
まずお姉さまは最初きっちり5の倍数で桃を切り分けるわけですよね?最後に2切れ桃が残る…なんて、血で血を洗うような切り方をしてはならないわけですよね?すーごーいー!そこが私には出来なさそう…。うちのぬ・るーい大豆をお姉さま宅に桃5個持たせて是非合宿に出したいと思います!

>リー様
O女がきっちり5の倍数分に桃をカットするわけないでしょう。血で血を洗うような展開になったとしても(最近はちゃんとジャンケンという国際ルールにのっとって決着つけてるはずですが)チビ達のケンカの際、姉から下されるのは「(手で叩きあうのは可だが)足はやめとけ」という警告だけです。

こういう食料の分配方法に慣れすぎている彼らこそ、どこぞのお屋敷に行儀奉公に出したいものだと思います。

1月の末生まれで、離乳食が桃だったせいか、果物では桃が一番好きです。

私の最も古い記憶…たぶん幼稚園に通っていた頃です。
母に剥いてもらった桃を、手と口の周りを果汁でべとべとにしながら貪ったうえ、種まで要求したところ…母がキレました!
「種くらいお母さんに頂戴crying
いきなり泣かれて、「わたし いま すっごく まずいことした」と、子どもながら深刻な気持ちになりました。

思えば、母もまだ20代後半だったんですものね。
シーズン中は1日1桃を信条とし、黙々と実行中ですが、桃の種をしゃぶる度に思い出します。


>さばさん

あのお母様もそんな可愛らしい時代があったのね。私達の年代にとって桃や桃缶には特別な思いいれがあるのよね。私が一番好きな果物は葡萄ですが、そういえば私の好物だから、と毎年初物の葡萄は祖母が買って持ってきてくれましたっけ。
食べ物にまつわる思い出って、それを食べるたびに繰り返し繰り返し思い出しますよね。
美味しい桃、食べてください。

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