丸葉留紅草と屁糞蔓の教訓
先日、ちーさんとさばさんと楽しく過ごした日のこと、川べりを散歩していた時にちーさんが小さな蔓状の赤い花に目を留めた。「あっ、めずらしい!」と言ってカメラをむけるちーさん。
たしかに今の時期まで咲き残っているのは珍しいのだけど、「コレって、ちーさん、可愛い花だけど屁糞蔓だよ~」って私が口にしたとたん、ちーさん、さばさんから猛抗議を喰らった。
「なにを言ってるんですか~!コレは屁糞蔓ではないです!!ルコウソウというお花です!」「屁糞蔓はもっとぶちぶちとした紫の斑点がある花ですよぉ。うちに咲いてるもん。」とさばさんにも指摘される。
「え?えええ?屁糞蔓じゃないの?」
実はこの川沿いにはいろいろな植物が自生しているのだけれど、時々親切な人がその植物の名前を短冊に書いて結びつけておいてくれたりするのだ。とても親切なんだけど、時としてこういう間違いが生じる。もしかしたら短冊をつけた頃にそのあたりには本当の屁糞蔓がはびこっていたのかもしれない。で、普段花の名前なんかに疎い私でも、そのネーミングのすごさにすっかり洗脳されて、たまたまその近くで咲いていた可愛い赤い花が屁糞蔓だと思い込んでしまったのである。
この赤い可愛い花の本当のお名前は「丸葉留紅草(マルハルコウソウ)」というものでした。遠いアフリカからやってきて、けなげに辺鄙な川辺で花を咲かしているというのに、とんでもない、よりによって「屁糞蔓」などという名前で認識されていたなんて、なんと不憫な話なんだろう。深くルコウソウには同情するけれど・・・しかし、一度頭にこびりついたレッテルというものは早々はがれるはずも無く、私の頭の中ではこの赤い可憐な花は「屁糞蔓ではなかった花」として再認識されるだけで、ちっとも「ルコウソウ」という名前とは結びつかないのである。
さて、この丸葉留紅草と屁糞蔓の一件からも、「最初に貼られたラベル(レッテル)というものにいかに人が印象を左右されるか」についての深い考察と教訓が得られるわけで、さっそくその教訓を活かす場に私は恵まれた。
昨日はお料理レシピブロガーののりたまさんが遠路はるばる、ブレーメンにレッスンを受けにいらしていただいて、(その話はまた別の機会に・・)楽しく過ごしたのであるけれど、「さて、次回のレッスンは12月ね?」という話になったときに、そうか次回はシュール・りーさんと一緒のレッスンだっていうことに気付いた。
で、ふと可憐なルコウソウの姿が目に浮かんだんである。「最初に貼られるラベルがいかに大事であるか」そのルコウソウが涙目で私に訴えかけてくる。そうそう、人様のことを紹介するときには細心の注意を払わなければなるまい。
そんなわけでのりたまさんに「シュール・りーさんはとても綺麗な方よ~。」と言っておきました。エライ?
で、図鑑なんかでは名前のほかにいろいろ説明書がついているのでそれを見習って、「とても綺麗・・・ただし、口を開かなければ」と補足説明もつけておきました。
ルコウソウも満足していることと思います。お二人とも12月をお楽しみに。
で、さんぱちさん、「ふたりの、出囃子がモーツアルト」ってことでひとつよろしく!
| 固定リンク
« 民謡の効用 | トップページ | 洋梨のタルト2種 »
「ブレーメンでのレッスン」カテゴリの記事
- MARIKAちゃんのママのバースデーケーキ(2009.11.25)
- 洋梨のタルト2種(2009.11.13)
- 丸葉留紅草と屁糞蔓の教訓(2009.11.12)
- 秋日(2009.11.07)
- 洋梨祭り前哨戦(2009.10.30)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- どこまで許せるか(2009.11.27)
- 醤油ダレはやめておけ(2009.11.26)
- 綿のように疲れるって?(2009.11.21)
- 丸葉留紅草と屁糞蔓の教訓(2009.11.12)
- 民謡の効用(2009.11.09)


コメント
そうなんですよね。
最初に刷り込まれたことって、なかなかアタマから離れないんですね。
何十年もたって真実に気づいたときの衝撃がまた!
投稿: kan | 2009年11月12日 (木) 09時08分
こんばんは。
あは、名前が載ってる
恐れ多いな~お料理ブロガー。。。
なんか、「ブロガー」っていうと、、
本格的な感じがするんですけどぉ~^^;
全然違うし!
この話とリーさんがつながるのね~。
先入観念ってこわいしね(笑)
ただいま、白ワインにあう?レシピの
千本ノックの洗礼を受けているので、
昨日のことはゆっくり後日書きます~!
本当にありがとうございました^^
投稿: のりたま | 2009年11月12日 (木) 20時40分
夕刻拙宅にちーさんがいらっしゃいました。
「にっきせんせいが面白いことを書いているから読んでごらん」と言われました。で、こちらを拝読。
ええ、ええ、どうせ私の首にはしっかりとヘクソカズラの手書きの札が下がっております。
来月のレッスンには、ぴっかぴかの猫皮3枚重ねでお伺いしますわ!
(猫皮をかぶるヘクソカズラ…ああ、のりたまさん、どん引きですよね…)
モーツァルトには「ちゃかちゃんちゃかちゃんちゃか♪♪」という曲、ありましたっけねぇ。。。出来れば出囃子はフィガロの結婚序曲でお願いします!
投稿: シュール・リー@ヘクソカズラ | 2009年11月12日 (木) 20時57分
だーかーらー、マダムはルコウソウだって言ってるのに・・・
すぐそうやってお笑いの方向に行こうとするから「黙ってれば」って言われちゃうんですよ(笑)
にっきせんせい、さすが、後からちゃんと調べられたのですね

私にとって、ルコウソウとマルバルコウソウは図鑑でしかしらないアコガレの花だったのですよ!
なのにそれを「ヘクソカズラ」とは!
いやまあ、ヘクソカズラもカワイイ花だから、本人(本植物?)からしたら、理不尽なネーミングなんですけども・・・
ともかく、ルコウソウがそんなに普通に生えているとは・・・なんて素晴らしいところなんだ!
春もまたぜひ遠足に行きたいで〜す
投稿: ちー | 2009年11月12日 (木) 21時20分
ヘクソカズラ、オオイヌノフグリ、花の名前ってたまにすごいのありますね。屁糞蔓って漢字で書くとさらにすごいなあ。
出囃子、トルコ行進曲もいいかなと思ったのですが、由紀さおり安田祥子姉妹になっちゃいますね。
投稿: さんぱち | 2009年11月12日 (木) 23時24分
次回レッスン
… 怖すぎてコメント(表現)が できましぇん
投稿: 小径のヌシ(^-^) | 2009年11月13日 (金) 07時51分
>kanさん
そうなの、最初の思い込みって強烈ですものね。
「初対面でテキーラ3杯あおって、まだ飲み足らなそうにしていた」とかそういう悪い刷り込みを他の人にしないよう、kanさんも気をつけましょうね♪
投稿: にっき | 2009年11月13日 (金) 08時13分
>のりたまサン
レッスンはるばるおいでいただきありがとうございました。白ワインに合う料理の千本ノック!!おぉ、まさしく体育会系の匂いがする。
私は大丈夫なんですけどね、もう免疫があるから。
のりたまさんは注意しないと、ズブズブとマダムたちの世界に引き込まれて帰れないところまで連れて行かれる可能性があるから、気をしっかりもって次回のレッスンに臨んでください。
>シュール・リーさん
屁糞蔓だって、あんなネーミングをつけられさえしなければ、充分可憐な可愛い花なのよ。(多分フォローになってないと思うけど)
のりたまさんは「ひとみしりなくせに誰とでも友だちになれる」という自己紹介がそのまんま服を着て立っているような方でした。
猫皮は、1枚で充分だと思います。(というか、今さら猫皮かぶっても遅いと思うの)
>ちーさん
ルコウソウが急にいとしく思えてきたから不思議です。
意外といろんな花が、次々に咲く楽しい散歩道なのですよ。いまのところから引っ越せなくなった原因のひとつがあの川辺なんですよ♪
>さんぱちさん
出囃子って、自分でどんなんでも決められるもんなのかしら?じゃぁ、私はねぇ・・・って真剣に考えてる自分がイヤだ。
>ヌシさん
とても美しいお二人を迎えて優雅なレッスンをするだけなんですけど、なにか問題が?え?え?どうなの?
投稿: にっき | 2009年11月13日 (金) 08時23分
思い込みとは恐ろしいもの。
どちらもお花を調べてみましたら、
あ~ら、全然違うではないですけー。(←打ち間違えたんだけどおもしろいからそのままに)
それにしてもヘクソカズラとはずいぶんな命名ですこと。
きっと三代先までたたってやるーとヘクソカズラも思ったことでしょう。
投稿: akiko | 2009年11月13日 (金) 17時35分
>akikoさん
そうなの、全然違う花だったんですけ~(←コレおもしろい)
ヘクソカズラはどうもその匂いから、そんな可哀想な名前になっちゃったらしいのですが。でもあんまりよねぇ。
きっとドクダミ、オオイヌノフグリの花と一緒に「三代先までたたってやる会」を結成していると思います。
投稿: にっき | 2009年11月14日 (土) 07時31分