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シャバダ シャバダバダ シャバダバダ ♪

この夏は羊ママの入院から始まった。

最初の入院は夜中に喀血して救急車で運ばれるという、のんきな私達を震撼させる形で始まり、その割には「肺炎です」という診断で薬もなにも出ずに1週間で退院になった。

「う~む、肺炎?」
どうも羊パパも当人の羊ママも腑に落ちなかったようで、信頼のおける主治医の先生のところで再度検査すると「気管に影がある」という。今度は「肺がんが疑われる」という、目の前が暗くなるような診断が下った。結局その主治医の紹介で、新大久保にある大きな病院に再度検査入院することになった。

最初の入院の時は急なことでもあり、早朝に羊パパのところへ駆けつけ、一緒に入院準備をしたり、銃後の身となった羊パパの食料の調達に走ったり、羊と交代で病院と羊家を行き来した。退院後も体調の優れない羊ママの為に急遽、香川にいる義弟の妻、キョーコさんもお手伝いに来てくれたりもしたのだ。

けれど、2回目の検査入院の際はあらかじめ羊ママから「検査だからお見舞いに来なくてもいいわよ。羊パパにも食べるものを残していくから大丈夫。」という電話を貰ってしまった。もともと日頃の羊ママの訓練が行き届いている為、羊パパは何でもできる。料理だけはちょっとおぼつかないが、それだって自分の食べるものくらいは自分で調達することは出来るのだ。う~む、ここはどうするか。

「そうはいっても、お母様~。お父様が心配ですわ。」と言って羊家に駆けつけるのが、世間的、常識的にいって嫁たるもの、いや、家族として当たり前なのかもしれない。
ただ、羊家の場合、羊パパは誇り高いA型気質なのである。

80歳をとうに過ぎお耳は遠いが、羊パパは私達だってよくわからない地デジ対応のTVを買い、エコポイントの申請も全部自分でやってしまった。「手助けはいらん」タイプなのである。ここはヘタに私が仕事を休んで押しかけてお世話をしたりしたら、そりゃぁ顔には出さんが「僕一人だって平気なのに~!」オーラが出まくること、間違いナシ。

羊と「とりあえず、しばらく様子をみて本当に手助けが必要になるまで任せよう。」ということになった。手作りの料理を届ける代わりに、お湯を注げばすぐお味噌汁♪のアマノフーズのフリーズドライの味噌汁や、レンジ、もしくは湯煎で温めればすぐに食べられるレトルトのお魚の煮付け(でも鳥取は境港の美味しいお魚♪)を送り、一度は外で羊と3人で食事をして、そこでも湯煎で食べられる鎌倉ハムのハンバーグを買って渡したりした。

そして羊ママは検査の結果「肺がんではないねぇ~。これは気管支拡張症であるぞよ。」というきちんとした診断が出て、そのまま治療の為の入院へと移行した。
その診断がでてからお見舞いに行くと、飲食物は持込禁止であるはずの病室で好物のチョコレートの箱を抱え、ケイタイ電話を持った(病院は禁止だろう!)羊ママが顔色も良くニコニコとして退院間近であることを告げたのである。

そして退院。
退院はさすがにこの猛暑だし、荷物もあるし、私が行きます!と宣言したのであるが、羊パパは「あの荷物、ノリコさんには無理だ。ボクがリュックで背負わなければ!」とおっしゃる。「支払いも現金でその日のうちに払ってくる!」と力強くおっしゃる。
「腕力は私のほうがあるし、大金を銀行でおろしてお年寄りが持ち歩くのは危険です。」という言葉はぐぐっと飲み込んで、「わかりました。」と私ではなく電話をした羊が答えたそうな。仕方が無いのでとりあえず鞄持ち、として退院当日病院へ馳せ参じたわけですよ。

まぁ、結果、すべて退院手続きとかご挨拶とかは羊パパがやってくれた。そりゃぁ、請求書が2枚あることに気付かず、金額が違っていたり、地元の主治医の先生のところから借りたレントゲン写真が返却されていず、一度出ようとした病院へまた戻ったり・・とけっしてスマートではなかったけれど、どうにかちゃんと全部こなせた。
初めから私がやればもっとスピーディーにちゃんちゃんと合理的に事が運んだことは間違いないのだけれど、なんとなく私は「多少すったもんだあったとしても、退院できれば良いのだし、結果オーライなんじゃね?」と思ってしまったのである。

まだまだ主役は羊パパであり、羊ママなんだよなぁ~と思う。

気の利かない嫁は、ただ大荷物を抱えて、羊パパや羊ママの命の危険がないように、炎天下タクシーをひろったり、電車で席を譲ってもらえるように、視線で座席の人へ無言の圧力をかけたりしたくらいで、あとは「駅からはバスのほうが乗ってしまえば早い!」という羊パパの言葉だけ、羊ママ同様、聞こえないふりをして、羊ママと手に手をとって

「娑婆ダ~娑婆ダバダ♪娑婆ダ!娑婆ダバダ♪」
と退院の開放感に包まれながらタクシー乗り場へむかったのであります。

この先、きっとまたいろいろとあるのだろうけれど、出来うる限り羊パパと羊ママが主役を張れるよう、気が利かない嫁は気が利かないなりにサポートしていかなくっちゃな、と思う夏の日でした。

そしてタクシーに二人を乗せたあととんぼ返りをして自宅へ帰り、ご注文品を作って最終の宅急便に間に合わせたとこだけ、自分を褒めてやりたいと思いマス!

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コメント

本当に、本当に、お疲れさまでした!
気配り・気遣い・周りの人間に対する思いやりは完璧なにっきせんせいだから
まったく問題なかったのであろう と思いますが
見守る勇気(忍耐力)と主役を立てる陰役はやっぱり大変です。
相手にそうと悟らせてはならないし。。。
もちろん結果とてもオーライだと思います。
羊ママも大事なくて本当に良かった!

とにかくお疲れをためませんよう。
あ、今月のレッスンは最初の予定通りの時間(早い方の午後)でお伺いいたします。
そう、レッスンも焼き菓子倶楽部秋の陣も
まだまだ続きますので♪
せんせい、ふぁいーっ!娑婆ダ~♪

お姑さま 重い病気でなくて良かったです。吐血や下血は少しに見えても実は牛乳瓶2本分位あったりします。さぞかし、お姑さまは辛かったと思います。
センセイもいよいよ肩が重くなってきましたね!私は今は片方だけですが・・・(この先、姉、元箱入りと・・)。
こういうことは周りから何か言われてもダメですね!
羊パパも羊ママもセンセイも好きなようにやるのが一番ですよ。
ストレスになることもあるけれど、その時はパァッーと遊んだりして・・・、たまに、キッチン山田の生徒にグチッたりあたったりして下さい。
今、手をにぎり合いたい気分です。アハッハッ!!

よかった~、重い病気じゃなくて。

多少もたついても自分のことは自分でできるうちは任せた方がいいんでしょうね。
それが若さを保つ秘訣かも。

気をきかせすぎても良いことばかりではないのでしょう。

でも、にっきさんはちゃんといろんなとこに気づかっているじゃないですか。

羊パパ、まだまだ男なのだからうらわかき(笑)にっきさんにそんな大荷物は持たせられないと思ったのでしょうね。
無理は禁物だけど、いつまでもその調子で元気でいてほしいですね。

お疲れさまでした!

ウチの相方母も倒れた夏、とてもひとごととは思えない気持ちで読ませていただきました。
年をとっても親は親、こどもの世話にはならん!という気概をお持ちなんでしょうね。
むしろそのくらいの強さを持っていてくれているほうが、こどもとしてはありがたいとは思いつつ、気がかりなのは事実…
年寄りのプライドを傷つけることなく、さりげなーい心配りのできる嫁でありたい…とは思うんですがねー。

とにかく、お互いの母が重症じゃなくてよかったですね、まさに結果オーライ!
家族、自分や友人の健康、これが一番の宝だと再認識。
笑って死ねる日を目指してがんばりましょー!(前向きだか後ろ向きだかわからんなー)

にっきせんせ~ごぶさたしております♪

そんな大変な時に、あっちのブログの作ったりしていたの???
すげ!!(゚ロ゚屮)屮

私も相方母が足の手術で入院したことがあったけど、
一度だけ、ごはんを相方実家に持って行って、
3人でごはんを食べたかな。

めちゃくちゃ寡黙な父上が饒舌で驚いたことが。

何かもっていくことだけがいいことだけではなくて、
誰かと会う、話すってことも大事だと感じましたわ。

きっと羊ファミリーもいてくれただけで、
安心していたんだと思う。

>しゅうるりサマ

特に疲れなかったのよ~。ホント。
羊母とは「とりあえずみんな無理しないようにしましょう!」と言いあったので、48点の嫁で通しました。(赤点だろう・・・)
今度のレッスン時は自分のかすてらを焼いた後にかけつけるので、多分よほど憔悴している気がします。

>午後のSサマ

先輩!!
なにはともあれ重篤な病ではなくて良かったです。
それにしても、こういう場合の正解っていうのはないですね。
多分本当はもう少しお手伝いしてあげたほうが、助かっただろうと思うの。
でも少しずつ、お互いのちょうど良い加減を探る為、双方ですり合わせをしていくしかないのでしょうね。
うちの場合、外野が存在しないので、その点では楽だと思います。

>akikoサマ

ありがとうございます。
私は気を使って気をつかって、使ったあげく「何もしない」というような結果によくなるので、気を使われる相手にとっては「何もしてもらっていない」ということと同じだと思います。
(だから気を使わないことにしたんだよ~。なんのことやら)

ね、羊父からしたら「ひ弱な嫁っこ」なんでしょね。酒瓶だったらいくらでも持つっていうのに(笑)

>レフアサマ

レフアさんのところと多分同じ時期だったと思います。
タイムリー(?)な記事だ、と思って読んでましたから。
レフアさんのところも、深刻な状況にならずにすんでよかったですね。
私は今回のことで、けっこう肩の力が抜けたっていうか・・・徐々にこうした事態に対応できるように羊との連携プレーを心掛けようと思っております。

>のりたまサマ

さすがに落ち着いてから、あちらのブログは立ち上げましたデス。
この夏はこの猛暑でご注文も少なく、休みの日がヒマだったので、そういう意味では助かりました。
羊と休みが違っていたのも、それだけどちらかが動ける日が増えることにつながり楽でした。

羊母はだれとでもすぐにお友達になれるので、入院先でも比較的安心なのですが羊父はお耳も遠くなったので、家にとじこもりがちになるのでは・・・という心配していたのですが、それも杞憂におわりました。「朝から家のことでとても忙しい!」って言ってました。うちの片付けにも来て欲しいくらいです。

ところで体調は大丈夫?

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