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柳都&梨木香歩

新潟で、夜に居酒屋へ出没する以外は古い町並みを探索しておりました。

一番素敵だったのがどっぺり坂を上った上にある砂丘館。

旧日本銀行支店長宅だったところです。

↓こちらがどっぺり坂。当時この坂の上に新潟大学があって、坂を下れば歓楽街。この坂を始終下りて遊びにばっかり行ってると「どっぺん」(落第の意・・ドイツ語)するぞ!という意味で名付けられたそうです。

Niigta1

Niigata3

坂をのぼるとすぐ出迎えてくれる砂丘館。この日はお部屋のひとつで新潟マダムたちがなにやらお勉強会をしていらっしゃいました。

私はこの旅行の前に梨木香歩著の「家守綺譚」を読んでいたので、特に古い日本家屋のたたずまいが心に沁みました。

砂丘館には蔵があって、今はそこがギャラリーになっています。でも飾ってあった絵より、蔵の中から見る庭の景色のほうが素敵でした。

Niigata2

ちなみに「家守綺譚」は良い本だと思います。急に涼しくなった頃に読み始めたのですが、満員電車のなかでもこれを読み始めるとふっと心が静まりました。

この小説の主人公は売れない小説家で、湖で行方不明になった大学時代の友人宅の家守としてその庭が美しい日本家屋に住んでいるのですが、特に秋から冬への移り変わりの描写が素敵です。

本を読みながら一生懸命古い日本家屋を頭に浮かべていたのですが、いかんせん身近にあった日本家屋は実家のお隣の鹿島さんちだけで、なかなか上手く想像できていなかったのです。今回、新潟で訪れたこの砂丘館や坂口安吾の記念館といった古い木造建築の日本家屋は、その想像を補うには十分すぎるほど立派なものでした。

でも・・古い日本家屋って独特のにおいがありますね。木の香り、障子の紙の香り、しっくいの壁の香り・・・すべてが合わさると少しすっぱいような匂いがします。コンクリの無臭の家に慣れてしまっていると、この匂いはどこか懐かしいような、気恥ずかしいような・・・。

砂丘館の2階のお座敷にはちゃんと床の間にお月見のしつらえがされていました。

真正新潟マダムにとっては洋風のテーブルコーディネイトより、床の間の季節のしつらえのほうが必要な常識なのかもしれません。

「こんど生まれ変わるなら新潟マダムに生まれ変わりたい!」
旅行中、かなりマジに羊に訴え続けておりました。

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コメント

新潟楽しまれたようですね!
梨木香歩 好きです。家守綺譚の湖は琵琶湖という説ですね。
夏 百日紅の花をみるとこの物語を思い出します。
梨木さん自身がとても謎だらけの方のようで・・・・。
イギリス留学中のエッセイも素敵ですよ。私の大好きなルーシー・ボストンの家にも滞在していたことが最近分かり、唸ってしまいました。
もうぬか床の話は読みましたか?梨木さんは本当に文章が上手です。ウソが本当に、本当がウソに思えます。
私の滋賀県好きの理由の一つが梨木香歩かもしれません。

お帰りなさいまし。
古い日本家屋は室内が暗いので、そこから庭を見ると明るい景色が窓のフレームで切り取られて綺麗ですよね。


「家守綺譚」私も読みました!
自然の描写や独特の世界観も魅力的ですが、メインキャラが陰と陽な組み合わせの男性二人…ツボです。

『家守奇譚』読まれましたか。では『村田エフェンディ滞土録』も是非。小説の時系列ですと村田エフェンディが先のようですね。
梨木香歩は本当に森閑とした世界に心の歩を進ませてくれます。Sさんの書いていらっしゃる『沼地のある森を抜けて』を読んでから、街ですれ違う透明な雰囲気の人をつい目で追ってみたりします。

来世は新潟マダムですか。何と高尚な。俗な私は来世は絶対金髪かブルネットの、実際的経済力のあるイタリアの貴族の娘に生まれたい!と10年位前は思っていましたが今はまたちょっと変わってきたかなぁ。熟考しますです。。。

>午後のSさん

Sさんはじめみなさん、梨木さんの本をよく読んでいらっしゃるのですね。私は西の魔女以来でした。
ひとつのセンテンスが長くて流れるような文体が私の肌にも合うような気がします。
これからたぶん読み込むことになりそうです。

>さばさん

ああ、早くさばさんの新しいお住まいに遊びに行きたい~!
さばさんのお宅の庭もいろいろな植物が植わっていて雰囲気がありますよね。
訪ねた新潟の日本家屋はどれも豪邸でありました。こんなおうちに住みたいよ~と思っても現世では無理!なおうちです。
ところでさば家の「床の間」は本棚になっちゃったんだっけ?

>リー様

新潟マダムもよいのですが「家守綺譚」に出てくる「かわうそ暮らし」にも憧れます。
10月は忙しいので余計「かわうそ暮らし」が夢です。

床の間は本棚になる予定ですが、当分は本入りの段ボール置き場です。

そして、段ボールに入った本が一切読めなくても、な~んにも不便も不満もないことに気が付いてしまった。。。予定変更あるかも?!

>さばさん

床の間があるおうちは今時希少価値があるわよ~!
ほら、本は図書館に寄贈すれば良いことだし!(?)

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