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約束

友人の画伯が作るものすごく繊細なレースとビーズで出来たネックレスが、あまりに素晴らしいので、それをネット上のショップに出そうという計画が持ち上がった。

私の下手な写真では繊細なアクセサリーの置き画像なんかは無理なので、ブレーメンでの盟友MIWAさんにお願いするとして、昨日は実際の装着したときのイメージ写真を撮ることになった。

なんといっても若い子は肌がちがうね!ということで姪のKANAKOさんに首モデルを依頼。あいにくの荒天で暗くて良い写真が撮れなかったことが残念なんだけど、まぁ、イメージだしね・・・。ということで勘弁してもらうことにした。

作品は実際つけてみると、とても映える。びっくりするくらい輝きだすのだ。

魔法がかけられたように、手に取ってみているより肌につけたときのほうが美しいというのはなんだか不思議。

材料はレース糸(といってもフランス産なので、色がちょっと違う。おしゃれだ!)とビーズなので宝石や貴石を使ったアクセサリーより原価は低いと思うのだけれど、この色彩センスや作りの上質さは群を抜いていると思う。

「本当のところ、こんな凝ったものを長時間かけて作っているよりコンビニでバイトしろよっていう感じなんです~。」と画伯は苦笑するけれど、確かにこのアクセサリーを売って得られる利益というのは、コンビニでバイトするより苦労が多く、さらに報酬としては少ないかもしれない。(だから高く売らなきゃな、とは思うけれど、一方で市場原理というのを無視するわけにはいかないし。)

「人はパンのみにて生きるにあらず」

これって聖書の言葉だっけ?いろいろ解釈はあろうけど(うん、パンだけでなくってお肉もたべなきゃ、野菜だってはずせない・・・とかいう解釈ではなくね。)、ふと頭に浮かびました。

確かにコンビニでバイトをすればお金は手に入るし、それだって尊い労働だと思うけれど、私が画伯に伝えるとしたら「この素敵なアクセサリーを売ることで得られるのはお金だけではないから、イイヨ。」ということ。

「お金」が介在するとしても、見知らぬ誰かから作品を依頼される・・・ということはそこに「約束」が生まれるということで、そりゃぁ、商売だったら「契約」かもしれないけれど、こうしたオリジナルの作品は買う側と作り手との間に密な関係が生まれるので、それは契約というより「約束」というものに近い気がしている。

誰かとかわした「約束」は、案外生きていくうえで「力」になる。

思い悩んだ日があったとしても「約束」は果たさなければならない。小さな「約束」が散りばめられた日々は前へ進む力になることもあると思う。

自分なりのペースで良いので、その小さな約束を自分で勝ち取っていく、そんな仕事になるように、お手伝いする友人ならびに私の依頼で巻き込まれたmiwaさんが、せっせと動いて画伯を後押ししようと思ってマス。

サイトにUPする日がきたら、ここでも大々的に(ここで、大々的に・・は無理か)宣伝しますので、そこんとこよろしく!

良い子のおうちへ届けたのは

菓子屋にとっての良い子とは、体のこととか、体重増加とか、そういうことはとりあえず棚にあげておいて、美味しいものを美味しいって食べてくれる人であります。

そう、後悔は食べたあとにゆっくりやってくれ、というのが菓子屋の本心であります。うくく(笑)

そんな甘みに魅入られたおふたり(コメント5000件目記念のヌシさん、5001件目のさんぱちさん)にお送りしたのはこちらです。

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「ショコラ・オランジェ」

チョコレートの生地とフレッシュオレンジの果汁を混ぜ合わせて作ったオレンジの生地をマーブルにして焼き上げた焼き菓子です。焼き立てにマリエンホーフのブラッドオレンジのリキュールを原液でビシビシアンビバしております。

どうも、ヌシさんはパサパサした印象のものは好みそうになかったので、しっとり系の焼き菓子にしてみました。

ちなみに、まわりのお友達にもおすそ分けしそうなさんぱち嬢にはスライスして個別包装しました。ヌシさんは日をおいてチビチビ食べ進みそうなので(チビチビ・・・・ではないかも!)パウンド型のまま、その寝かせ具合で変わる味の変化を楽しんでいただきたくてあえてカットせずにお届けしてみました。

お二人に限らず、いつもコメントをいただく皆様、ありがとうございます。

これがアップルシュトルゥデルなのよん。

ヌシさんのところでCESIAさんが「アップルシュトルゥデルを食べてるヌシさんがみたい」っていうコメントにヌシさんがアップルシュトルゥデルって何だ?と興味をしめしていらっしゃるようなので、画像をあげておきます。

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小麦粉で作った生地を下にしいた布の柄がみえるくらいまで薄~くのばして、そこに生のりんごとレーズン、シナモン、ケーキクラムに溶かしバターを合わせたフィリングをのせてグルグル巻いていきます。

下は昨年のレッスンで午後のSさんが実演してくださっているところです。下に敷いた粋な手拭いの文字が見えるでしょ?(粋だぜ、粋!)これはまだ途中の段階で、実際は本当にもっともっと薄くのばしています。

Hands3

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焼き上がりは可愛い子ブタちゃんみたいなのよ。

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これを綺麗に切り分けるのがまた難しいです。

でも美味しいリンゴが手に入った秋には、やはり作りたくなるお菓子なのよね。今年もチャレンジするレッスン生さんがいらっしゃれば、作る予定ではいます。

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アイスクリームを添えたりすれば、これまたたまらん美味ですわよ。

月一和菓子の会(初秋編)

「月一和菓子の会」と銘打って実家で母と姉と私の3人で、お茶と和菓子を楽しむ機会を設けて約1年になりました。

途中抜けてしまった月もありますが、ほぼ1巡できたかな、と思っています。初めの頃こそ鶴屋吉信の上生菓子をいただいたりもしたのですが、途中から「とらや」ではちゃんとお菓子の解説書がいただけることもあって、お勉強の為に「とらや」に統一。

鶴屋吉信の上生菓子が繊細で女性的な美しいものに対し、とらやの上生菓子は存在感のある男性的なお菓子です。作り手のゆるぎない自信みたいなものを感じます。

今回は長い大学の夏休みでのんびりしている姪のkanakoさんも参加。お茶点て娘をやってくれました。kanakoさんが点ててくれるお茶はやはり美味しい。

とらやでは昨日から、栗菓子が登場したそうです。重陽の節句(9月9日の菊の節句)に合わせた3日間限定の「重陽」が出ていたので、今回の栗菓子は「重陽」にしてみました。

「重陽」

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「桃山」製で、中の餡が刻み栗が入った栗餡になっています。栗の形がゆるぎなく、どっしりとした重みがあります。コレ、私が食べたのですが、甘さはとても控えめで、栗の味わいを楽しむお菓子。しみじみと「秋がきたのねぇ」と思います。

「千代見草」

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「千代見草」というのは不老長寿の象徴でもある(←知らなかった)菊の異称だそうです。紅、黄、緑の三色の茶巾絞りでさまざまな色に咲き競う菊の美しさをあらわしているお菓子です。中は豆の粒粒が残る白あんで、これがいいアクセントになっていると食べてた姉が言ってました。ちょっと味見させてもらったんだけど、しっかりした弾力のある練りきりなのよね。

「菊の香」

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ちょっとピンぼけになっちゃいました。白あんのそぼろの上に花芯に見立てた黄色のそぼろをのせて鞠状に咲く菊の花をあらわしたお菓子です。こういう「きんとん製」のお菓子は季節ごとに出ますが、色合いの違いだけで季節感をあらわすという和菓子の繊細さにいつも感心します。今回のこのきんとんも、初秋らしいすっと背筋が伸びるような涼しい風を感じます。こちらは中が黒餡で、やはり豆の粒が残る餡でした。これは母が食べました。

「下染」

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お茶点て娘が真っ先に選んだのがこちら。「下染(したぞめ)」とは染色用語で本染めする前に他の色で染めることをいうのですが、菓銘では本格的に紅葉する前の葉にたとえているそうです。涼しげな琥珀羹の中に楓の形の白あんが入っています。このお菓子が考案されたのは「文政12年(1829年)だそうで、183年前生まれのモダンなデザインに感動します。

番外編「モネ」

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こちらは午後のSさんからいただいていた京都のお土産のお干菓子です。

菓子銘は「モネ」。

ええ、あの画家の名前を冠しています。モネといえば睡蓮。モダンなデザインの睡蓮の花と葉が小さな箱に入っていました。塗りのお皿にそれらしく並べてみましたが、水辺に咲く睡蓮に見えましたでしょうか?本来これは初夏のお干菓子だと思うのですが、その時期に和菓子会を開けなかったので、今回もっていきました。

上品なお味で、お茶の味わいが増しました。午後のSさん、ご馳走様でした。

和菓子は目で楽しんで、菓子銘で奥深さを知って、もちろん味わって美味しく、女4人で至福の時を過ごしました。

さ、次は本格的な秋にとらやの「栗粉餅」でお茶会やりましょね。

つれづれなるままに

誰かやってもらえないかな?とお願いされた時のお返事は「やる」か「やらない」かだと思う。

「やってもいいけど○○だから~」というあいまいな返事をするくらいなら速攻「その日は無理!」という返事をよこすほうがいっそすがすがしいなぁ。

と、閣下からの返信メールを見て思いました。

さて、最近、橋本治の現代語訳ならびに解説付きの「徒然草」(1993年初版 河出書房新社)の下巻を読み直してつくづく思うのは、「これっておっさんブログだよね」ってこと。

多分、若いときから、それこそ時々更新して書かれたブログ記事だと思うと、すんなり腑に落ちますわ。

「夜道を一人で歩いてた○○ってヤツが、なんかにとびかかられて、ひゃぁ~ウワサの猫又が出た~って腰抜かしやがったんだけど、なんのことはない、自分ちの飼い犬がむかえにきて飼い主だってんで喜んで飛びついただけのことだったらしいよ~。」という笑えるウワサ話とか「やたら部屋の中飾り立ててたり、口数が多い奴って、品がなくってやだよね。」という辛辣な意見提示。また時々読者への情報提供として「桜の開花予想」なんていうのも「四十過ぎたら三里のお灸を据えると良いよ」という健康情報まで載せている。

おまけにこのおっさんブロガーは記事で

「世の中に女がいないと、男ってやつは多分ろくに身だしなみも整えなくなっちゃって、そりゃぁまずいけど、だけどサ、その実、女なんてろくでもないもんでさ、だいたい性格なんて大概ねじ曲がってて自分願望ばっかり強くって欲が深くて、おまけに口だけは達者でサ。」と言いたい放題。(ま、かなり当たってます。今も昔も男と女の間には深~い溝が横たわっていて、ちっとも埋まっていないんだわね。)

他の記事でも「結婚なんかするもんじゃねぇ。男は小さくまとまるとみっともないもんさ!」とまで言い切ってます。「育メンなんてとんでもねぇ!」

今の時代にこんな記事上げたら炎上間違いナシだわよね。

現代にこんな記事をあげるおっさんブロガーがいたら、多分お気に入り登録して毎日欠かさずチェックしていると思います。当然リンク貼って良いですか?ってお願いして「ケっ」って断られてたはず。

そんな記事でも兼好法師が晩年に書いた段に読み進むにしたがって「そうだよねぇ」としみじみ今の私の年だからこそ深くしみいることが多くて、若いころに読んでいた時には感じなかったことに、うんうんと大きく頷いております。

人生すでに下り坂・・・って自覚してきた皆様に是非にオススメしたいブログです。

ちなみにこの本の「上」は、KANAKOさんに貸してなかったっけ?

今は文庫でも出てるみたいです。

甘味の神は甘味の主に微笑んだ

このブログは2007年3月から始まっているので、今年の3月でまる5年経ちました。

最初っからカウンターなんていうものもつけていなかったので、キリ番プレゼントというのもやらなかったし、○周年記念プレゼントというのもなんとなくやり逃してしまってました。

それが、ここにきてコメント数がなんだかキリの良い数字に近づいてきていたわけですよ。

5000番目のコメントをしてくれた方に、なんかプレゼントしようかな♪ナンテ考えてました。

そして、うちのコメントをつけてくださる方は限られているので、あたる確率は高いとはいえ、やはり!!という結果になりました。

ヌシさん!当選です!5000番目のコメントありがとうございました。

やっぱり甘味の神は甘味のヌシさんに微笑むのねぇ・・・。

近々(来週以降ですが)当選のプレゼントにうちの特製焼き菓子(←まだ何にするか決めてない)をお送りいたします。

そして1番違いだったさんぱち嬢にも「5001番目のコメントありがとう」賞として特製焼き菓子お送りいたします。

5年以上続けていて、コメント数5000というのは少ないほうかもしれないけど、そんなコメントをいただけたから、楽しく続けてこれたのよね。

いつもコメントくださる皆様ありがとうございます。皆様を代表して濱の甘味王にプレゼントしておきます。

ヌシさん、さんぱちさん、待っててね~♪

夏の終わりとチョコレートのサバラン

9月になった途端、雨が降って、気温が下がって夏が終わった感じがしますね。ま、だからと言って簡単にこの暑さが終わるわけもなく、ダラダラと残暑が続くのだと思いますが、輝かしい夏という季節はは終わったんだと思います。

あ~ヤレヤレ。結局、かき氷は食べなかったな。

トウモロコシとトマトはいっぱい食べたけど、スイカは食べなかった。おそうめんは食べたけど冷やし中華の登場回数は1回も無かった。

夏の後悔が食べ物だけ・・・というのも笑えますが、来年の夏はもっと計画的に、早くからかき氷(できれば宇治金時)と美味しい冷やし中華の予定を入れとこう。

さて、そんな夏の終わりにブレーメンのレッスンで取り上げたのが「チョコレートのサバラン」でした。実は受講者が多ければ多いほど、私のほうは赤字になる、という出血大サービスの課題でありました。

なんでかというと、通常のサバランならばラム酒を使うところ、今回はチョコレートの生地に合わせてマリエンホーフのザクロのリキュールをたっぷりと使ったから・・・。最終日の最後のレッスン受講者はそのマリエンホーフのリキュールを仕入れている樂空間の中尾シャチョーだったので、一番その価値がわかる方に味わってもらえて良かったですわ。

Choco1


私が見本で作ったものにはチェリーのコンポートを中に仕込みました。

Choco6


カカオマスを練り込んだ生地に、ザクロリキュールのシロップをたっぷり吸わせたこのサバラン、お味のポイントは酸味だったかと思います。

レッスンでは生のプルーンをシロップ煮にしたものや、このアメリカンチェリーのコンフィチュール、冷凍のラズベリーなどを使っていただきましたが、それぞれの酸味がザクロのリキュールの酸味と重なり合って奥行きのある味になったように思います。

中尾シャチョーは、ボウルに残ったシロップをスプーンですくって飲みながら(おまけに仁王立ちで!)、「わかった!これが美味しいのはいろんな酸味が押し寄せる波のように重なり合って感じられるからだわ!」と叫んでました。(笑)

↓はYさんが作られた夏苺を飾ったパターン

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8月は発酵菓子など時間がかかるものをオープンレッスンとして取り上げたので、発酵時間中は楽しいおやつタイム付でありました。

カボチャ姫がいらした日にはカボチャのクリームを巻いたカボチャロールを・・・。

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ASUKAちゃんや午後のSさんがいらした日は、センセーとしてスポンジのお手本を示す、という意味合いで、アーモンドスポンジに生クリームをサンドしただけ、という「タルト・モンパルナス」というケーキを・・・。

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最終日には、冷たいおやつを私自身が食べたくって、教室でサササと作ったパンナコッタお出ししました。

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オレンジのフランを作ったいただいたときのみ、発酵菓子と時間配分が異なるので、おやつはご自分でクリームチーズをつかったリングクッキーを作っていただきました。

↓これね♪(私が作った画像しかないのだ)

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いろいろな人がレッスンにいらして、にぎやかで楽しいひと月でした。オープンレッスンはまた来年。

さ、9月からは通常のレッスン生の皆さんでバシバシとレッスン進めていきましょうか。

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