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ccとmlと屁理屈

レッスンにきたASUKAちゃんが、私が書いたキルシュ酒10ccというレシピの表記を見て「ccっていう単位がわからないのよねぇ~。」と何気なく言った。

「え?じゃあ、1Lが何㏄かわからないの?」と聞くと不可思議な顔。その時、私はASUKAちゃんの「わからない」というその中身を理解していなかったです。

家に帰ってなにげにその話を羊にすると「そりゃぁ、ml表記でないからわからなかったんでしょ?。学校では多分今、ほとんどml表記のはずだよ。」と即答され、やっと「!」とASUKAちゃんの疑問の内容に理解がいったのでした。

ハイ、すいません。古い人間なんで・・・。ccという単位表記での料理レシピで育った世代です。正しくはmlであらわすのが合っていると思います。

ちなみにじゃあ「cc」と「ml」ってどう違うのかというと(皆さんはとうにご存じでしょうけど、ASUKAちゃんと自分の為に書いておきます。)ccは「cubic centimeter」の略で体積をあらわし、mlは容積をあらわす単位です。ccは1㎝×1㎝×1㎝の立方体の体積を1ccと表し、「ml」は10㎝×10㎝×10㎝の中の容量が1Lであることからその1/1000をあらわす「m」がついて「ml」という単位になってます。

で、近年は容積をあらわす単位はmlに統一されてきているそうです。

身近なところで、私は昨日「しろくまラーメン」を買って帰ってお昼ご飯は素ラーメンだったのですが、しろくまラーメンの作り方の解説には「お水650mlを沸騰させた中に麺を入れ、4分半茹でる」とちゃんと「ml」表記で載せていました。ちなみに「しろくまラーメン」は閣下ご推奨、北海道の丸山動物園とのコラボ企画の美味しい即席麺で、パッケージがしろくまの顔のイラストになってます。前は北海道でないと買えなかったらしいのですが、今は市が尾の成城石井でも買えるようになりました。

話がそれた・・・。

料理レシピ投稿サイトのクックパッドではどうかというと、「ml」表記と「cc」表記が混合してます。多分まだまだ「cc」表記のレシピで慣れた世代が多いからだと思います。さすがに企業が載せてるレシピは間違いなく「ml」表記、もしくは私もほとんどのレシピ上使用していう「g」という重量表記に統一されています。

ASUKAちゃん、つまり1cc=1mlだから「cc」と表記されていたら「ml」と読みかえれば良いのよ・・・・・と話はコレでおしまいなんだけど、さて、そこから私と羊の屁理屈合戦がはじまりました。

「cc」と「ml」との根本的な違いは何ぞや?という話になったのですわ。「ml」は現実の世界で「cc」は概念の世界じゃ~。(きっといろいろ間違ってるハズ。)入れ物に入れないと計れない液体とかは「ml」であらわすけど、入れ物に入れられない気体とかは「cc」であらわすことが多いもん。

じゃぁ、入れ物に入っているものを「ml」であらわすのはわかるが、人の血を抜く献血において「400ml」献血とかいうのは変じゃないか?抜いた血がパック詰めされた段階であればそれは「400ml」と言ってかまわないけれど、抜いている最中は、人間は血の容器ではないのだから400ccの血を頂戴しますと言うべきだ!云々・・・。

いえ、まったくの屁理屈であります。屁理屈をこねて夕食の席でワインを飲みながらあそんでいただけです。

「涙」は「1Lの涙を流した」というと、なんとなく比喩としてわかるけれど、1滴の涙をもし単位であらわすとしたら「1ml」が良いのか「1cc」のほうがピンとくるのか・・・話は延々。ネット上でも「cc」は「数学」で「ml」は「理科」の世界と評していた人もいたなぁ~。

いろいろ調べると単位分類の違いだけで、1991年の日本工業規格 (JIS) が国際単位にあわせるようになったため、日本では「ml」の天下になったらしい。「cc」くやしや。

で、単純に水1ml=1gと考えていたのですが、それも精密には違うということがわかったらしいです。

おまけでいろいろネットで調べてみると、空気の単位もいろいろあるのね。それに「cc」という単位がポリエチレンの単価をあらわす際に使われているとか・・・なんだか不思議な世界に紛れ込んだ気がします。

単位というのは人が物をどうとらえるか、という基準でもあり、それはある意味「神」(=施政者)の領分であるわけで、どの単位が生き残るか、はその背景に政治だったり、戦争だったり、宗教だったり、勝者と敗者の物語がかならず潜んでいるような気がします。

ASUKAちゃんが大学に入って、「単位論」なんつぅものを研究してくれると面白いけど、さて、それでご飯が食べられるかはセンセーは知らん。

私が教えているのは単にお菓子の作り方なんだけど、時々みなさんからうける質問で、自分の世界がちょっと面白い感じにひろがる気がしてます。

でも、ま、ASUKAちゃん、まずは学校のセンセーに聞いてくれ。

そんなASUKAちゃんが作っていたのがこのケーキ

201301asuka2


スポンジにあけた小窓から苺が覗く、可愛いケーキです。

ケーキ自体は「フロマージュ・ブラン」というれっきとしたおふらんすのチーズケーキです。

ASUKAちゃんが切断面も撮って送ってくれました

201301asuka

レッスンお疲れ様でした。

そしてアタシもイロイロご苦労さまでした。

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コメント

ひえ~~、知らなかった!
料理の世界からccが消えていく運命だったなんて。

私も断固としてcc世代だわ。

とはいえ、料理でも少ない物はcc、たとえば小さじ一杯5ccとか、カップ1は200ccとか。
でも1,000ccとは言わずやはりこれは1L、と私の頭の中も混在してます。

>ネット上でも「cc」は「数学」で「ml」は「理科」
ふむ、料理は科学というところからするとやはり理科のmlがふさわしいのかしらね。

興味深い記事でした。
特に屁理屈のところが一番♪

akikoさん
私もバニラエッセンス1mlとは言いにくいなぁ。そこはつい、1ccとccを使ってしまいそう。
まぁ、akikoさんと私の場合、一升が何合か、何mlか?より、今飲んでいるのが何合目なのかを知ることのほうが大事よね。

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