前々回の記事のコメント欄では、お見舞いのお言葉をたくさん頂戴しました。ご心配をおかけして本当に申し訳ないです。おかげ様で、今日、病院で日常生活への復帰可のお墨付きを貰いました。ということはノーメイクで代官山か・・・。(笑)
さて、そんなお見舞いコメントの中にあきらかに異質のコメントが含まれていたのに、コメントをしっかり読み込んでいらっしゃる方はお気づきのこととおもいます。
書籍を生業とするkanさんから
>もりながふみの「西洋骨董洋菓子店」という漫画の中に登場する洋菓子の中に、「作ってみたい」
もしくは「作れるよ」というものはありますでしょうか?
という、病気のパティシェにケンカ売っとんのかぁ(笑)という内容のコメントであります。私はこのマンガはkanさんと同じく書籍を生業とするさばさんから「是非読むように!」と言われて昨年宅急便でマンガを送りつけられて、読みました。でもさばさんの愛読書であったため、本人に既に返却済みで、そこに出てくるケーキの詳しい内容は分かりません。そこでコメント欄でさばさんにその内容を書き出してくれるようにお願いいたしました。
律儀なさばさんはさっそくマンガを読み返してくれていろいろ調べてくださいました(詳しくはコメント欄参照)
>ショコラ・オランジュ、タルト・シトロン、シャルロット・オ・ポワール、ピティビエ(アーモンドクリーム入りのパイ、エイジ作)、ドライフルーツてんこ盛りのアルザス風ケーキ(エイジ作)、サヴァラン、デリス・オ・フランボワーズ、バレンシア、ポワール・ヴァン・ルージュ、リモニー、ノルマンド、干しいちじくとくるみのバターケーキ・キャラメルソース入りベイクドチーズケーキ・赤砂糖と黒砂糖のタルト(以上3点エイジの試作)、パヴェ・オ・カラメル、シブースト・ショコラ・フランボア、紅茶風味のシュークリーム、タルト・オ・フリュイ・セゾン
この中で私のパティシェ心に触れたのは「干しいちじくとくるみのバターケーキ」でした。これは容易に想像が付くケーキなのだけれど、作り方によって平凡なものにも、シンプルながらすごく美味しい出来にも、いかようにもなりそうな組み合わせだったからです。ちなみにkanさんもこのケーキに反応しています。
私が思いつくレシピはふたつ。一つは紅茶に合う優しい美味しさのもの。もう一つはコーヒーに合うお酒の効いた個性的なもの。
なにしろ、寝ている以外してはいけないことばかりだったので、格好のヒマつぶしになりました。頭の中であれやこれや思考錯誤して、素材を足したり引いたり・・・。紅茶に合うほうはいつでも作れるし、これはもういじりようがないレシピなのでそのままとして、コーヒーに合う干しいちじくと胡桃のバターケーキの試作を頭の中で何回となく繰り返し・・・完成。
で、頭の中で出来たら実際に作ってみたくなるのは当然の帰結。悪いことに干しイチジクと胡桃、ラム酒も白ワインもアーモンド粉もバターも砂糖も小麦粉もなにもかも家にあったわけで・・・。
羊が家を出たのを見計らってちゃちゃちゃ・・・と作ってみました。いや、実は前の日から羊の目を盗んで干しイチジクをシナモンを少し加えた白ワインで少し煮て戻し、それをラム酒に漬けておいたのよね。
胡桃は刻んだものも入れてあるけれど、実は粉にしてアーモンド粉ともども生地に入れてある。小麦粉よりバターより、その分量は多い。出来上がりは頭の中の計算とほぼ同じだったのだけれど、型に対して分量が少なかった。当初の計算のもので多分ちょうど良かったのに、型の容量を見誤って70%割合で計算しなおしちゃったから・・。こういうところは実際に試作してみないとわからないもんです。あと、隠し味程度にシナモンかコーヒーを使うともっと深みが出ると思いました。これも実際に食べてみなくちゃわからんもんです。
言い訳がましく言いますが、ちゃんとこれを作った後は午後の間、ずっと布団で安静にしておりましたです。
シュール・リーさんとそんな話をしながら、kanさんとさばさんを交えたOFF会も楽しそうだねぇ~と言っておりました。でもそんな場になったらkanさんとさばさんが二人して本の話題で論戦を交え、それについていけない私とリー夫人は二人してただただ、酒におぼれそうな気もいたします。フードファイトならぬ、ブックファイト。本のジャンルをかえて12ラウンド、闘ってもらいたいなぁ、なんて贅沢なことを病の床から夢想しておりました。
そんな病の床から這い上がって、本日はブレーメンで午前、午後とレッスンをしておりました。午前のSさんは先月やりそこなったレモンパイをとっても可愛く仕上げたんだけど(アタシは可愛いと思うのよ、バカボンのホッペみたいって言ったけど
)お友達に写メールしてそそくさと仕舞ってしまったので写真が撮れなかった!残念!
午後はリー夫人が「プディング・ショコラ」をレッスンしました。ブレーメンのスタッフもブログネタが欲しかったらしく、みんなで外で大撮影会!
思うに帰り際、きっとリー夫人はヌシさんにこの画像を送っているな。
午前、午後とも楽しくレッスン終了して、やっと元気になった気がします。明日からまた会社とレッスンと製作のトライアングル生活にもどりますけど、すこしはのんびりした時間も作って体にも気を使おうと思った次第です。
今回の帯状疱疹休暇の副産物である、この干しいちじくと胡桃のバターケーキはkanさんとさばさんに捧げます。あ、でも実物は食べちゃったからね。あしからず・・・。
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