戦い済んで日が暮れて

昨日、篁流かすてら会の第3回名人戦がおこなわれました。私は焼いた段階ですでに名人位が取れるほどの出来ではなかったので、もちろんペケです。ただ、間違った方向には進んでいないことだけは、確認できました。それは収穫だったかなぁ。

まぁ、とにかく終わった、終わった。やーれ、やれ。

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これが今回の私の作品。まず焼き色が薄い。表面はとても良く仕上がったのでそこは満足です。火通りがあと、2分足りなかった、というかオーブンの細かい調整が出来切れなかったのが主な敗因ですね。

今取り組んでいる焼き方は微妙な調整を要するので、ギリギリうまくいったときにはスゴイのが焼けるのだけれど、そこがちょっとでもずれるとうまくいかない。つまりまだ完全に自分のものになっていないっていうことですね。

次点で惜しくも名人位を逃した人がスピーチで「2年後の名人位を目指して明日からまたがんばります!」と力強く宣言してましたが、私も大会は別にして今の焼き方をちゃんと自分のものにしなくっちゃ!とズルズルと重い体を引きずって帰る帰り道、ズルズルと決意を新たにいたしました。いやぁ、本当に疲れていたもので、ズルズルと・・・。

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一般審査委員による審査風景。食べてるうちにだんだんわからなくなっちゃうのよね。みなさんご苦労なさったことと思います。

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第3代名人位を獲得した今井さん。可愛いお嬢さん2人を連れて会に参加していらっしゃいました。お嬢さん達の誇らしげな顔ったら!この後の懇親会でお嬢ちゃんたちにせがまれて、なぜか私、紙コップにウサギの絵とニワトリ!の絵を描かされました・・・。(ウサギ組とニワトリ組に在籍してたんですって!)

戦い済んで日が暮れて・・・。道は間違っていないのだから、またがんばって修行し直そうっと、心を強くしたところでございます。

そんなわけで当分かすてら修行に明け暮れます。大量注文は無理、良いのが出来たときにお送りします、という条件つきではありますが、召し上がってみたい方はお気軽に声をおかけ下さい。

もれなく私の「根性」とか「執念」とかが付いてきます。あしからず。

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かすてらの道は厳しく険しい

さて、今度の日曜日がかすてらの会の名人戦当日。でも当日っていうのは審査がある日で、本番用のかすてらは昨日焼きました。

結局「寒稽古」なんていったって、たかが1ヶ月の練習は本番にはさほど役に立たない・・・ということを実感して帰ってまいりました。まず雰囲気に呑まれる。オーブンの順番待ちがあるので、人様の動向まで視野に入れて動かなくてはならないので、集中できない等々。そういう中でで~んとしていられる根性が未だ育っていなかったというのが大きいなぁ。

1枚目は端こそ流れた(という表現がふさわしい状態があるんです)ものの「そこそこの出来」。ただし、火が入りすぎた感は否めない。2枚目はもしかしたら火の入りが弱かったかもしれない・・・。どちらを出すか、迷った挙句2枚目のものを出展することに。先生がちょっと意外そうな顔をしてたけど。

1枚目ならそれなりの評価をもらえたかもしれないのだけど、今回の寒稽古で私が目指していたのは「ぎりぎりの焼き上がり」だったので(火の通りが絶妙に入ったところで挙げるの意)、1枚目ではどうしても火が入りすぎていて私の中では失敗だった。同じ失敗でも2枚目のほうが目指していたものに近かったから、ダメでも私自身がとっても納得できる。全ては日曜日に基準のサイズにカットしたときに、断面図を見ればわかります。引き返しても良いように1枚目もキープしようか、と思ったのだけれど結局、安全策をとっても意味がないことなので、実家に気前良くぜーんぶ置いてきた。

上記のようなことを母にぶちぶち言いながら「でも、ま、これで終わったしなぁ~」とやっと解放された気分。この寒稽古中の最高傑作は結局姉のところに行った1枚で、「あれは本当に美味しかった!」と姉も絶賛してくれとりました。せめてもの慰めってやつですね。

でも最高傑作は最終的に小猿(姉のとこのチビ)が食べたんだぁと思うと、なんか笑えるなぁ。

さて、気を取り直して、日曜日は初代名人としての職務を全うすべくかすてらの会に参加して写真取りまくり、皆様にレポートいたします。かすてらの画像ばっかりですが・・・。

そんなさなか、ブレーメンでの教室用の試作もしておりました。これらは4月のレッスンで取り上げます。

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これは「サンガプール」(シンガポールのフランス語読み)と名付けられた爽やかなレモンのケーキ。シロップにもレモンを使うので本当に甘酸っぱくて春にぴったりのケーキです。

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これは4月の焼き菓子で「ライヒチ・ザントマッセントルテ」です。マーマレードを入れて焼くスポンジケーキなのですが、今の時期、ワケアリでキッチン山田ではマーマレードを大量生産中、贅沢にもそのマーマレードを使ってのレッスンになろうかと思います。上のオレンジ(実は夏みかん)もシロップ煮にして使います。これも爽やかで美味しいのよ。

上記のふたつのホールケーキを連続で作っちゃったもので、後始末が大変でした。結局通勤ラッシュにも負けず職場に運んで、珈琲倶楽部の面々に消化してもらいましたけどね。

かすてらの会が終わったら、また大量のかすてらを事務所に運ぶことになるんだろうか・・・。

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歳をとっても

またまた、かすてらの話で恐縮です。ここのところ毎日曜日、登戸の先生のところで「かすてら」の寒稽古中。2枚を連続して焼くのだけれど、焼き方をいろいろ変えて(と言っても1分2分の差だったり、敷く新聞紙を新しいものにするか、焼きこんだものにするか・・という選択)、どの焼き方が自分の種に一番あっているか、模索中です。

先週1枚目に焼いたかすてらは充分満足いく出来上がりで、これがコンスタントに焼ければ、多分それが私のかすてらの完成形になるな、と思える出来でした。

ただし、品評会で勝てる「かすてら」ではない。いや、別に勝たなくっていいんですけどね。そういう意味ではなく、ぽーんと頭ひとつ出た、出色の出来というヤツでは無い。

たまーに、そういうのが焼ける時があるのですよ。自分の実力以上のぽーんと、もしくはすっか~んと図抜けた良いかすてらが。

いままで、それは神のみぞ知る、という感じで時々、たまたま出現するだけのかすてらだったのだけれど、それを自分のコントロールできる範囲でせめてそれに近い感じにまで仕上げたい!というのが今回の寒稽古の大きな目標でした。種と火の按配・・・これに尽きるのかな、というのが実感でした。いままでその図抜けたかすてらが焼けたときの条件をいろいろ考えてみると、そこにヒントがあると思っているわけです。

だから焼き方をいろいろ変えてみてました。単に変えるだけでなく、焼いていない残りの平日6日間、次はどうしようかと考えてました。(仕事してるときもね♪)

で、昨日、ほぼ理想どおりのかすてらが焼けました。2回目の泡きり(という作業があるのよ)と温度と時間、自分の推測どおりに仕上がりました。まだ、まだ、偶然の入り込む余地が多いので、2月に入ったら2枚を同じ焼き方で焼いていって、この焼き方を形にまとめていこう!という話を先生としました。

うーん、こういうのを人に説明するのって難しいのだけれど、私は昨日のかすてらを焼いたことで、この先、もっともっと良いかすてらが焼けるのなら、歳をとるのも悪くないや、と心底思えたのです。何年か前、初めてすごいかすてらが焼けておまけに名人戦のタイトルを取ったときはただただ、嬉しかっただけだけど、こんどはもっとしみじみと・・・う~ん、なんか目の前が開けたような嬉しさでした。

で、どんだけすごい「かすてら」かっていうと、もうそのかすてらは遠い沖縄、および近場の世田谷のお客様のもとに旅立ってしまったので端しかないんです。

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ああ、なんてまぁ、美しい端切れなんだ。

おまけに夕飯にロールキャベツを作ろうとして、パン粉が無いことに気付いて仕方なくこのかすてらの端を(一部だけだけどね)パン粉代わりに使ってしまった。

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ロールキャベツ、美味しく出来て羊さん大喜び。「お店のだってこんなにおいしくないよねぇ♪」

当たり前だ。お店のロールキャベツにかすてらの端は使っていないもの。それも最上級Aクラスのかすてらの端だぞぉ。

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寒稽古始まる

寒の入りはまだのような気がするので、正確には寒稽古とはいえないけれど、特別に冷えた今朝の空気の中なので、自分でそういい聞かせた。

第3回篁流かすてら会名人戦の日程が2月24日に決定されたので、それを目指して今週から日曜日の午前中は先生のところでかすてらを焼く。今日は焼き方を変えて2枚焼いた。

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1枚目。温度を低めにして焼いた。キメは細やかなのだけれど、あと1分半火をいれておけば完璧だったのになぁ・・・という出来。ただ、悪くはない。今日は2回目の泡きり(そういう作業があるんですぅ)に開眼した気がした。ちょっとわかったゾ!という気が一瞬した。一瞬だったけど。

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2枚目はオーソドックスな焼き方で。こちらのほうが本日は出来が良かった・・・なのに持ち帰るときに傾いたのか、家に帰って枠から出してみたら表面に皺が寄ってる!!

平らにしておいて置けば、少しは皺がのびるものかしら?そんなわけは無いのよね。焼きたてはふわふわでカットすることもままならない柔らかさ。傾けて持ち帰ったことだけが悔やまれます。

来週も朝から2枚焼く予定。

名人戦、タイトル保持者としてはやはり気を抜くわけにはまいりませんことよ。(お蝶夫人のように言って見ました。)

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かすてら品評会

さて、かすてら週間を締めくくる最大イベント「篁流かすてら会」の秋の品評会が開かれました。

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「かすてら」だらけです。この中から審査していきます。表面の色、艶、肌理の入り方、切り口の美しさ、食べたときの食味がポイントになります。でもはっきり言って今の篁流は実力伯仲、いずれも甲乙つけがたい作品ばかりです。ちなみに私は今回審査員ではありません。オブザーバーとして審査に立ち会うだけで、いや本当に気が楽です。

でも一応審査員が審査中に自分なりに、これは!と思う作品はチェックしております。

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エントリーナンバー12の福山さんのかすてら。私の中での第一席はこの作品です。

Matuoka

ナンバー30の松岡さんの作品を第2席に選んでみました。彼女は多分次回の名人戦で名人位を取るであろうと噂されている、若手NO1の実力者です。今回は火が少し入りすぎた感じがして、私の中では第2席になりました。

審査の結果、第5席までが表彰対象になったのですが、当然このお二人は入賞しました。やっぱり私って見る目あるじゃん、とちょっと満足。

私は審査対象外の参考作品として出品。

Kousyoku

どう違いがあるんだ!といわれると面目ない・・・。それほど今は実力に差がないのです。その後の親睦会でいろいろ皆さんとワインを飲みながら歓談し、かつ皆さんのスピーチを聞く・・・。

こんなにスピーチのなかで今どき「精進」という言葉が飛び交う世界も珍しかろう・・・。そしてみんな熱い。

全くかすてらを焼いていない、傍観者の立場の方からのスピーチに「焼かない身にとっては、皆さんの悩みがわからないけれど・・・」みたいなのがあって、こちらも酔って熱くなっているので「わからなくて上等!わかってたまるかい!」みたいな気になる。その直後が私の締めのスピーチだったのですが、どうにか大人のスピーチで締めくくれて良かった。(昔だったら絶対、売られたケンカは買ってた。でもこの場合、スピーチした人は全然ケンカ売った気はないんだよねぇ。冷静に考えると・・・。)

たとえまぐれであったとしても初代名人位なんていうタイトルを取ってしまった身である以上、「どんなかすてらを焼こうが絶対言い訳はしない」それがプライドってもんでしょう、とここでもちょっと熱くなる。

熱くなるものを持ってる。そしてそのことでああでもない、こうでもないと言い合えるライバルがいる。これって今時、贅沢な話だと思います。

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かすてら週間 その3

昨日のにぎやかなレッスンを終えて家に帰った私をむかえてくれたのがこれ。大家さんからの野菜の差し入れです。

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いつもこんなふうに玄関にぶらさがっています。いいでしょ♪

中身はピーマンとわけぎとこれ。

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羊さんの大好物の谷中生姜でした。お味噌つけて食べると美味しいのよね。夕食は立派なサンマとこの生姜、それから茄子のサラダとさつま芋のレモン煮です。レッスンでレモン皮を使ったので、その残りを転用しました。

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じつはyomiyomiさんのところで美味しいそうなさつま芋が載っていて、すぐに翌日買ったさつま芋です。yomiyomiさんはなんとレモンではなくカボスを使っていらっしゃいます。渋いなぁ。 

 yomiyomiさんのブログはいつ見ても写真がすごーく綺麗。bookyo2さんのブログの写真もさすがだし、東の(生き物の)bookyo2さん、西の(食の)yomiyomiさん、双璧だなぁとおもっています。朝、yomiyomiさんのブログを覗いておくと、夕食迷わなくてすみます。で、これも朝から心に決めていたおかずでした。羊さんはあまり甘いおかずを好まないのですが、これはすごーく気に入ったみたい。秋ですねぇ。

さて、本日はリー夫人のご実家へのご進物用のかすてらを焼きました。今日は登戸の教室で、品評会前の調整を兼ねて・・・。

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先生から「さすが初代名人!」とのお墨付きをいただけた出来でした。    

リー夫人ご安心下さいませ。こんな感じでお父様お母様のところに届きます。

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かすてら週間 その2

今週はとことん「かすてら」の話。

私達が焼くかすてらの材料は卵6個、砂糖230g、水あめ70g、水40g、小麦粉170g、たったそれだけです。バターなどの油脂は一切使いません。だから小さいお子さんから、お年を召した方、病後の方まで、どなたにも安心して召し上がっていただけるお菓子です。

道具は全て木と紙で出来ています。

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これが私の使い込んだ2代目の枠です。厚みのある本枠に生地を入れて焼き始め、表面に皮がはったら木ベラで泡切りという作業をしていきます。泡きりを3回したら表面に焼き色をつけ、あとは中枠といわれる枠を生地のふくらみの段階によって重ねていきます。

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これが大事な私の泡きりヘラです。これがなくては始まらない大事な大事な道具です。かすてら作りにおいては、ある意味これが私の手になります。

枠は火に強くて香りが強すぎないモミの木を使っています。新品の枠がだんだん焼けて焦げてくると、その香りがかすてらに移って、かすてらのあの良い香りに変わるんです。本枠や灰枠(蓋の役割をする枠です)に張ってある紙は砂糖や小麦粉が入っていた丈夫な袋を切って使います。紙を張る糊も毎回、小麦粉を水で溶かして火にかけて作ります。かすてら作る為にまず糊を炊くことからはじめるわけです。

先日も台所を占領されて手持ち無沙汰になった母が、聞いてきました。

「ケーキ作るのとどっちが大変なの?」

「かすてら!」

「どっちが楽しいの?」

「ケーキとかすてら、どっちも別物だからねぇ。比較にならん。」

ただ、かすてら焼いている時、頭の中は真っ白になってます。多分、かすてらの事以外何も考えてないように思います。焼き終わると疲れてるけどなんだかすっきりします。

作り手にとっては非常にメンタルなお菓子かな?でも食べる人にとっては地味だけれど優しい味であってほしいなぁ。嬉しいときはもちろんだけれど、ちょっと寂しかったり、つらかったり、とてもとても悲しいときに、口にいれると少しだけ心が和む、そんなお菓子でありたいなぁと思っております。

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かすてら週間

昨日は日曜日で私は休みだったけれど、羊さんは出勤。そういう日もあります。羊さんを仕事場に追い立てたあと、私は支度をして実家へ出勤。かすてらの注文が重なったので、焼かねばなるまい。

実家のオーブンならびにキッチンを占領してしまうので、母と自分の昼食用に川崎のラゾーナでお弁当を買う。母の分も今日はショバ代として私が払うことになるからなぁ・・・。鰻弁当をぐっとがまんして、米八さんのお手頃なおこわのお弁当を選びました。

さて、かすてらを焼いているところをデジカメで撮って、ブログでお披露目~なんて思ったりもしたのですが、実際作業を始めるとそんなゆとりはございません。昼食を挟んで2枚焼いたのですが、うーむ。

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撮った画像はこれだけ。焼きたてのホヤホヤでございます。

今週はかすてら週間。実は私の所属している会での秋の新人加入記念品評会が17日にあります。これには私は参加資格がないのですが(なにしろ、すでにタイトル保持者なもので・・・。)参考出品&オブザーバーとして審査に立ち会わなければなりません。これってかえってすごいプレッシャー!新人の皆様に「初代名人!」の実力をお見せしなければならないってことです。まぐれでタイトル保持者になっちまった身にはつらいお役目です。

そんなわけでご注文も入っていることですし、今週のお休みは全てかすてら作りに費やされます。ブログもかすてら週間になること思います。

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先日の台風の翌朝、こんなちっちゃいお客様がうちのマンションの壁にはりついておりました。

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篁流かすてら会

Kasutera

19日、私が所属している「篁流かすてら研究会」の春の品評会は、私が額に汗して某百貨店で働いているうちに盛大に開催されたようです。

この品評会の話をするたびに「世の中にはいろいろな世界があるもんだ」と半ばあきれられるのですが、真っ白なテーブルクロスが敷かれた台上にそれぞれ番号が振られた出品かすてらが並び、そのかすてらの断面図を会員の皆さんがじぃっと観賞するんです。

切り口は美しいか、表面の照り、艶、を判断し、かすてらの断面から肌理と気泡の入り方がどうなっているのか、各ポイントを押さえながら審査していきます。最近はちゃんと試食用に1センチ角くらいに切った「かすてら」が添えられるようになったので、それぞれ水の入った紙コップを片手に、「これは!」と思った「かすてら」を試食してまわります

全部の「かすてら」を試食してまわるととんでもない量になってしまうので、やはり外見で凡その判定をつけておいて、迷ったときに食べて決めるわけです。良い「かすてら」は口に含んだときすっと溶けるような食感であること、後口が上品であること、などが求められます。

ね、マニアックな世界でしょ?

作るより審査するほうが実は大変なんです。自分なりの「かすてら」の基準が出来てないと、大量の「かすてら」の前で途方にくれてしまいますもの。

でもこうして品評会に出続けて、人様の「かすてら」(研究会の人全員同じ配合、同じ基本の焼き方をベースに焼いています。抹茶かすてらなんて無しヨ)を見て、食べて、話をすることで自分の「かすてら」を改めて見直すことができるのです。そういう意味では、今回出席できなかったことが本当に残念。

実は今回の品評会、欠席していた私が第一席を取ったのですが、自分が焼いた「かすてら」、焼いた直後に型から出した状態で、先生にお預けしていったので、自分で断面を見ていない!食べてないし!

焼きの後半30分、10度オーブンの温度を下げてみたのがどう影響したのか、とかいろいろ自分なりにチェック項目があったのに。結果が良かったと知っただけに、自分の「かすてら」断面を見てみたかった・・。

Hakoiri 嬉しいけど、悔いの残る春の品評会でした。

次は秋の品評会!

マニアックな世界は続く・・・・。

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